リーダーは「問題解決家」であれ!~組織を導くための経営者視点・仮説思考・問題発見力・リーダーシップ
問題解決は、リーダーにとって避けられないスキルです。しかし、それは単なる「トラブル処理」ではなく、組織をより良くするための重要な役割です。問題解決を学ぶことは、リーダーとしての成長につながります。
インソースの「リーダーとしての問題解決力向上研修」は、そのような実感を得るために開発した研修です。受講後には、「リーダーとしてどうあるべきか」という問いに対する、新たな視点が生まれます。
リーダーに求められるのは「経営者の視点」
リーダーとは、単に指示を出す人ではなく、「問題を発見し、解決する人」です。しかも、目の前の業務だけでなく、組織全体を見渡し、経営的な視点で最適な解決策を考えなければなりません。
例えば、売上が伸び悩んでいるとします。ここで「営業努力が足りない」と決めつけるのは短絡的です。競合の動向、商品の魅力、販売戦略、顧客ニーズの変化など、複数の要素を冷静に分析し、真の原因を特定することが求められます。
このように、リーダーには現場と経営をつなぐ視点が不可欠です。「自分にはそんな視点がない」と感じる方もいるかもしれませんが、それは学びによって身につけることができます。まずは「なぜ?」と問い続け、目の前の現象の裏にある構造的な問題を探る習慣をつけることが、問題解決の第一歩です。
「仮説思考」で問題の本質を見抜く
優れたリーダーほど、「仮説思考」を駆使しています。仮説思考とは、まず仮の答え(仮説)を立て、それを検証しながら軌道修正する思考法です。
例えば、ある工場で生産ラインの不良率が急増したとします。「機械の老朽化が原因だろう」と即断するのは危険です。仮説思考を使えば、複数の可能性を並べ、データを分析しながら本当の原因を探ることができます。
問題解決がうまくいかない多くのケースは、「最初の思い込み」に引っ張られてしまうことにあります。仮説を立て、それを検証しながら進めることで、より確実な解決策にたどり着くことができるのです。
「違和感」を見逃さない~問題発見力を鍛える
問題を解決するには、まず「問題がある」と気づくことが重要です。しかし、多くのリーダーは日々の業務に忙殺され、「なんとなくうまくいっていない」状態を放置してしまいます。それでは、どうすれば問題を早期に発見できるのでしょうか?
鍵は「違和感」にあります。例えば、会議の場で「最近、○○の案件が減っていますね」との発言があったとします。多くの人は「そうですね」と流してしまうかもしれません。
しかし、優れたリーダーはここで立ち止まり、「なぜ減っているのか?」を掘り下げます。小さな違和感を起点に深掘りしていくことで、問題の本質にたどり着くことができます。
「この人のためなら動こう」と思わせるリーダーシップ
問題を発見し、解決策を考えたとしても、リーダーが一人で動くだけでは組織は変わりません。メンバーを巻き込み、「この人のためなら動こう」と思わせる力が必要です。
そのためには、「目的の正義を明確に伝える」ことが重要になります。例えば、「売上目標を達成しよう!」という号令だけでは、部下は心から動かないかもしれません。しかし、「お客様の満足度を向上させ、長期的に信頼される企業を目指そう」と語れば、納得感が生まれます。
また、リーダーの姿勢も重要です。「どうせ無理」といったネガティブな言葉を使わず、「やってみよう!」という前向きな言葉を発することで、チームの士気を高めることができます。
リーダーとしての問題解決力向上研修~経営的視点と仮説思考で問題解決力を高める
本研修では、リーダーとして「経営的視点」と「仮説思考」を持ち、問題を発見し特定する力、そしてその問題の真の原因を追究する力、解決すべき問題の解決策を策定し、チームメンバーとともに組織的に解決策を実行していく力をワークやケーススタディを通じて実践的に学びます。
よくあるお悩み・ニーズ
- 業務の中で生じる問題を解決するにあたって経験則に頼ることが多く、本質的な解決に至らない
- 問題解決策を検討する際に、当たり障りのない一般論的な施策しか出てこない
- 問題を俯瞰して捉えることが出来ず、場当たり的な解決策しか出来ていない
本研修の目標
- リーダーに求められる問題解決力の要素を理解する
- リーダーとして問題解決に取り組む際に求められる思考と視点を理解する
- 問題解決の各プロセスで意識すべきポイントを明確にすることができるようになる
セットでおすすめの研修・サービス
課題設定力研修~主体的な問題解決のための手法とマインド
発見した問題の全てを解決することは現実的には難しく、どの問題を優先するのかは、問題解決の当事者の意思と判断に委ねられます。
本研修では、本当に解決すべき重要な問題を見極める「問題発見~問題分析~課題設定」までの、問題解決に必要な課題設定までのプロセスに特化して学んでいただきます。
TRIZに学ぶ発想力研修~「あちらを立てればこちらが立たず」を克服する
発明的問題解決理論TRIZ(トリーズ)を手がかりに、発想の転換による問題解決のプロセスを学ぶ研修です。
「あちらを立てればこちらが立たず」となっている問題点を整理してアイデアを出すための手法をおさえ、解決策としての有効性の検証を演習形式で行います。特許事例の分析から科学的に導き出された理論に基づき、経験や感覚に頼らず発想する力を磨くプログラムです。
仮説構築力向上研修~仕事の精度とスピードを高める思考法を身につける
ビジネスにおいて最も重視されるべき価値観に、「スピード」と「効率」があげられます。競争環境の中で生き残るためには、できるだけ早くできるだけ無駄のない方法で「解」や「結果」に到達することが不可欠です。
本研修では、スピーディかつ効率的に結果を出すための方法として、先にあたりを付けてその正誤を確かめる、という仮説思考の基本を学びます。
- 仮説力を磨く思考習慣
~常に原因と結果の関係で捉える/視点を変えて考えてみる - 仮説構築の仕方
~帰納法で考える/トレンド思考で未来を考える/フェルミ推定(限られた情報で妥当性の高い推定値を得る) - 仮説検証の仕方
~限定質問と拡大質問/ロジックツリーを活用する/PDCAサイクル