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クリティカル
■クリティカルの意味
「クリティカル(critical)」とは、直訳すると「批判的な」あるいは「危機的な」という意味の言葉です。ビジネスで「クリティカルな問題」などという場合には、後者の意味から転じて「深刻」あるいは「致命的」というニュアンスで使われます。
■クリティカルという言葉の使用場面
言葉の使い方としては、「クリティカルな問題の解決策を考える」、「クリティカルな状況に対し一致団結して立ち向かう」などがございます。また、ゲームやスポーツの試合などで「クリティカルヒット」という言葉を聞きますが、こちらは相手に与える「致命的な一撃」という意味になります。
ビジネス分野では「クリティカルシンキング」という言葉もよく聞きますが、こちらの「クリティカル」は「批判的な」の意味になります。世の中の常識を疑い、偏見に囚われず多面的に物事を見て判断するための思考スキルのことを「批判的思考」、すなわちクリティカルシンキングといいます。
■クリティカルの語源
「危機的な」という意味のクリティカル(critical)は、元々は「クライシス(crisis:危機)」の形容詞形です。組織そのものの存続を左右するような危機的状況に際して、被害を最小限にするために行う一連の活動および対処法のことを「クライシスマネジメント」といいます。
現代の組織は、対応をひとつ誤れば経営の危機的状況に陥りかねない様々なリスクに取り囲まれています。具体的には、大規模自然災害、テロなど国際情勢の緊迫化、サイバーテロによるITシステム障害、金融危機や取引先の倒産、新型ウイルスの感染爆発(パンデミック)など、多岐にわたります。危機に直面した際に適切な行動が素早くとれるよう、日頃からルール・マニュアルを整備しておくととともに、過去の事例に学び、有事の際に自組織は何を優先して行動するのかという判断軸を養っておくことも必要です。