更新日:
クロスファンクショナルチーム(CFT)
「クロスファンクショナルチーム(Cross Functional Team、以下CFT)」は、全社的な経営課題について部門を超えてメンバーを集め、問題解決にあたるチームのことです。
プロジェクト形式で一時的なチームとして編成されますが、課題の性質によっては常設組織として設置される場合もあります。
(ワークアウト
を実施する上でもCFTのスペシャルチームを結成します)
全社的な視点で課題解決に取り組むことで、縦割り組織の弊害や官僚主義的な体質が改善され、組織を活性化する原動力となります。CFTで変革を実行することにより、組織を横断した俯瞰的視点から課題解決に向かってアプローチすることができます。セクショナリズムを弱め、多種多様な経験・スキルを持つメンバーと多角的に情報共有できることがメリットです。
一方、CFT導入の難しさとしては、トップが介入し過ぎる、またはコミットメントできないなどの理由で改革実行が失敗に終わる場合や、CFTメンバー間で利害調整ができないなどの問題があります。
また、情報共有が行き届かない現場の社員にとって、「選抜されたメンバーがやっている他人事」と見られてしまうことです。CFTを導入することの意義や活動状況を定期的に社員へ共有し、社内の関心を高めることが重要です。
CFTで考えた戦略や施策を、現場で実行可能なレベルに落とし込むまでの組織的な仕組みづくりが必要となるでしょう。
CFTを成功に導くには、経営陣がしっかりとした変革を実行するとともに、チームメンバーの課題解決アプローチに向けたプロジェクト管理能力や、関係者の合意を形成するファシリテーションスキル、部署ごとの調整役など、リーダーの力が不可欠だと言えます。