シルバー就業日記「私は銀子」vol.2
「生涯現役で働き続けたい!」
そう願うシニア層が入社した会社は、なんとIT企業でした。。。
当社のシニア世代の社員とそのOJT担当者、それぞれの日記を連載でご紹介します。
目次
- 1.なんという大失態!
- 2.どうしたらいいのか
- 3.叱り方に感銘を受ける
- 4.銀子への教訓
1.なんという大失態!
私は銀子(仮名)。Gambatte を運営する部署に配属されています。このメディアを通じて、様々な仕事のひと場面に何か少しでも役立つことが伝えられたら、と思うと大変意義のある仕事だと実感します。そして、今までとは勝手の違う新しい仕事です。早合点や勘違いのないようにじっくり資料を読みます・・・・・
「起きて!」
上司の小声で我に返りました。なんということでしょう。いつの間にか居眠りしていました。入社間もないというのに、好きな仕事だというのに、言い訳もできない失敗です。我ながら実に情けない、これで解雇されても仕方ないと覚悟しました。
2.どうしたらいいのか
その後上司と面談がありました。叱責の気持ちを少しも表に出さずに、「体に負担なら作業時間を減らしてはどうか」という提案でした。恐縮しながら受けました。実際、勤務時間を減らしたら格段に楽になりました。感謝しています。
入社後、IT企業に入ってしまった不安で眠りの浅い日が続いていたのですが、解雇を覚悟してからは不思議なことに眠れるようになっています。企業が望むことは「無理して頑張ることではなく、元気で仕事をすること」と肝に銘じた出来事でした。
もちろん、私は猛反省しています。若い時は寝不足でも徹夜でもすぐに回復しましたが、高齢になると眠いのに眠れない、眠る気がないのに寝てしまうことがあるんですね。他所から見れば正真正銘の高齢者であるというのに、自覚が足りないのかもしれません。以降平日の就寝時間を守り、安眠のための工夫をしています。
3.叱り方に感銘を受ける
叱られた立場の私が言うのもおかしな話ですが、上司の叱り方に感銘を受けました。上司の人柄によるのでしょうが、怒りも嫌味も表に出さず、静かな具体的な話でした。叱責するのではなく「どうしたらより良いか」の提案でした。叱る目的が「より良くなる」ことなら、叱らない方が有効な場合もあるのかもしれません。
覚悟して叱られる立場にあった者は、温情に甘えず改善する方法を自分でも考えるからです。一時的な叱責よりも、静かに「これからどうしますか」と問われている怖さが伝わります。叱責や罵倒よりも、忘れられない忠告になります。
その後、何事もなかったかのような日常に戻ったことも、胸に沁みる事でした。
自分がした失敗に対しても反省していますが、上司が叱らなくてはならないようにしてしまったことに申し訳なさが増しています。
ごめんなさい!
4.銀子へ教訓
〇自己管理、体調管理も仕事のひとつ
〇自分の弱点をしっかり把握する
〇忠告は責めずに、今後を問う方が相