さて、これまで、話し方や「あいづち」「復唱」「クッション言葉」など、電話応対の基本については何度かメルマガで取り上げましたが、今回は、それよりやや応用編の内容をお届けします。
(1)2語以上で受け答えする(単語で話さない)
日頃、無意識のうちに返事をしていることが大半のはずです。その際の返事は、「はい」や「ええ」だけではありませんか?
意識的に2語以上で相手の言葉を受け止めると、丁寧さや親近感が高まります。
・「はい」→「はい、かしこまりました」
・「お待たせしました」→「○○様、お待たせいたしました」
(2)依頼表現
「お支払い方法をお選びください」などの「~してください」は、丁寧な命令形です。
A:「お支払い方法をお選びください」
B:「お支払い方法をお選びいただけますか?」
C:「お支払い方法をお選びいただけませんでしょうか?」
上記の言葉は、A<B<Cの順に敬意が感じられますね。
(3)よく言ってしまうワード「ワースト3」
~「できません」「知りません」「ごめんなさい」。
●否定語・拒否語・非難語
(例)「わかりません」「違います」「できません」「知りません」
「ですから、何度も申し上げたように」「私どもと本社とは違うので」
●不安語・あいまい語
(例)「たぶん」「おそらく」「だと思うんですが」「さあ」
●専門用語・社内用語・業界用語・略語
(例)
●命令形
(例)「タバコはダメです!」「〇日までに来てください」
●流行語・クセ
(例)「えーと」「鈴木のほうは」「コンビニ支払というカタチで」「一応」
●「うっかり言ってしまうこの言葉」
×「お客さん」 〇「お客様」
×「ごめんなさい」 ○「失礼いたしました」「申し訳ございません」
×「ちょっとお調べしますね」 〇「お調べいたしますので、少々お待ちくださいませ」