■お客さまは電話問い合わせのプロではない
お客さまはコールセンターに「自分はどうしたらよいのか」を知りたくて、電話をかけてきてくださいます。
あるいは「○○したい」という要望がおありです。
しかし、お客さまは「問い合わせのプロ」ではありません。開口一番に自分の要望をストレートに表現できないお客さまもたくさんいらっしゃいます。
こちらは電話を受けたりかけたりするのが仕事ですから、人にものを尋ねるとき、あるいは回答するときのポイントをある程度は心得ています。
しかし、お客さまにとっては、その電話が「生まれて初めての問い合わせ」である場合もあります。
うまく自分の要望を伝えられない方が多いということは、「電話のプロである」皆さまもしっかり念頭においていただきたいと思います。
■本当にその回答でお客さまは満足するか考える
例えば、百貨店への問合せで「託児所はありますか?」という質問が寄せられたとしましょう。
この質問に対して、普通は「Yes」or「No」で回答すると思います。
でも「お客さま視点」で考えるとすると、果たして、それだけで良いのでしょうか?
全てのお客さまが「*歳の赤ちゃん連れで買い物をするのに、便利な設備やサービスなどはありますか?」という、上手な質問ができるとは限らないのです。
何歳の子供さんなのか? 年齢によっては「託児所」だけではなく、オムツ替えのスペースや授乳室をご案内したほうが良いこともあります。
■結局はお客さまに対する「強い関心」があるかないか
つまり、表面的な言葉の理解だけでなく、お客さまに対する「強い関心」があるかないかが決め手です。
結果的には"いらぬおせっかい"と思われるかもしれません。
しかし、「失礼ですが、何歳のお子さまをお連れになりますか?」と、一言だけ添えてみることで、その後の会話が大きく異なります。
お客さまから「いえ、託児所のことだけで結構です」と言われたら、それはそこで終わりにすれば良し、ということです。
自分の勤めている百貨店で、お客さまが楽しく、快適に買い物をなさるサポートができることが最も望ましい結果です。
プラスアルファの一言、お客さまの真のニーズを引き出す質問が投げかけられること、が、お客さま視点を持っていることの表れになります。
インソースでお手伝いさせていただいている調査の場合は、このような違いが現れる「顧客設定」をいかにつくるかが悩みの種です。
☆次回もお楽しみに・・・!
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■インソース「企業内研修」・「コンサルティング」
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~「良い」「売れる」電話応対のポイントを学び、それらを演習で実践してスキルを定着化
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