これまで、講師に求められるスキルのうち
「研修企画スキル」
「インストラクションスキル」
のお話をしてきました。
本日より「コミュニケーションスキル」についてお伝えします。
まずは、講師として心がけるべき点をあげてみます。
■講師としての「姿勢・態度・表情」
まず第一に「立ち方」に注意しましょう。背筋は伸ばし、お辞儀は丁寧にしたほうが印象がよいでしょう。また、スクリーンを使用する場合も受講者に背を向けないのが鉄則です。
「身振り手振り」は要所要所で入れます。両手を胸の辺りで、身幅に構えるくらいの範囲で十分です。
「身振り手振り」があまり多すぎるのは落ち着きのない印象を与え、逆に、全くなかったり、ワンパターンであると受講者が集中しないので、ほどよく入れるのがポイントです。言うまでもありませんが、腕を組んだり、ポケットに手を入れるのは厳禁です。
基本的に「表情」は笑顔で朗らかに。ただし内容によっては笑顔とは限りません。最も重要なのは「視線」です。資料、スクリーンばかり見ず、目線は上げましょう。一点凝視はせず、少しずつ全員と目を合わせます。説明会など相手が大人数の場合も時折、顔を左右に向けます。アイコンタクトで理解度を確認するようにしましょう。
注意していただきたいのは、顔や髪をさわるなどの「クセ」です。「クセ」は他人から見ると目立つもの。まず自らのクセを知ることが大切です。
■聞き取りやすい「声」で
一番後ろに座っている受講者が十分聞き取れる大きさで、さらに強弱をつけて話をすることが基本です。会場が大きいなど、「聞き取り」が難しいようなら、あらかじめマイクを用意しましょう。
また、早すぎず遅すぎず、受講者に合わせた速さで、緩急をつけて話をすることに心がけましょう。自分自身の言葉の「クセ」にも注意することが必要です。
■ユーモアを織り交ぜる
緊張をほぐすには「笑い」が一番です。とは言え、急に「冗談」を言うことは難しいので、日ごろから「ネタ」「余談」を集めておきます。
コツは「余談ですが」と言うこと。内容は自分の経験談や時事から持ってくることが望ましく、研修内容との接点は分かりやすく、はっきり話します。あくまで余談なので、あまり長すぎず、5分程度でおさえることを心がけましょう。
☆次回もお楽しみに!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方