【売上を上げるアウトバウンド】
売上を上げるアウトバウンド 【3】
お客さまには貴重な時間を割いて電話に出てもらっています。少ないコール(可能であれば初回)、短い時間で成約に結びつけるのは、誰であろう「お客さまのため」であると言えます。お客さまの真のニーズ(不安や心配事)を引き出し、解決するように努めることで、確実なクロージングを行うことが重要です。
■お客さまのニーズを引き出す
お客さまの要望に応えることはもちろんのこと、言葉には表れていない要望にまで配慮することが、顧客満足、ひいては営業成果につながります。
その際には、「他には」「具体的には」「1番」など、お客さまに考えさせるような言葉を添えると効果的です。
◇お客さまのニーズを引き出す質問話法
「他にはどのようなご要望をお持ちでいらっしゃいますか?」
「Aについて具体的にはどのようにお考えですか?」
「どのような点が1番ご不安ですか?」
■「拡大質問」と「限定質問」を上手に組み合わせる
お客さまの意見や要望を確認するときには、「拡大質問」と「限定質問」を上手に組み合わせることがポイントとなります。
◇拡大(オープン)質問~一言またはYes/Noで答えられない質問
「どのようなものをお探しですか?」
「どのような点がご不安ですか?」
◇限定(クローズ)質問~一言もしくはYes/Noで答えることができる質問
「Aはお好きですか?」
「ご予算はお決まりですか?」
■会話が広げるために「限定質問」を引き金にする
拡大質問の方が、お客さまのニーズを引き出しやすいのですが、お客さまが話題に対して、精通していないとき、意見が固まっていないようなときもあります。
その場合はまず、会話の引き金として、「Yes/No」、「A/B」の方が答えやすい場合があります。同じ限定質問でも自身の意見や考えを自然と答えられる「会話が広がるような質問」を投げかけてみましょう。
◇選択肢を挙げる
「本件に関しまして、AとBのどちらをお考えいただいておりますか?」
◇ご要望、ご希望、ご意見など広義の言葉を用いた限定質問を投げかける
「今回の契約について、何かご要望はございますでしょうか?」
■お客さまの言外のニーズを察する・探る
お客さまのニーズは言葉になって発せられるとは限りません。言葉に表現できないような本音(緊張、疑い、否定など)は話し方などの非言語要素に込められることがあります。
話を聴くときは、お客さまが「何を」「どのように」話しているかにも着目しましょう。お客さまの言葉として表れたニーズの関連事項にまで思いを巡らせることで、よりハイレベルな応対となります。
■仮説を持つ
質問などからお客さまのニーズを引き出し、その上で商品を提供します。しかし、お客さまの多くは自分自身が「何に困っているのか?」「どんなサービスがあれば楽になるのか?」を正確には理解していません。その場合はこちらから仮説をもって、商品をお勧めし、お客さまにご自身のニーズに気づいていただくようにしましょう。その上で自社の商品を提案することが成功への近道です。
☆次回もお楽しみに!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方