■「業種・状況別のクレーム対応法」(計6回)
【第1話】飲食店のクレーム応対
【第2話】物販店でのクレーム応対
【第3話】対面によるクレーム応対
【第4話】電話(非対面)による応対の注意点 ≪今回≫
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【第5話】文書によるクレーム応対の注意点
【第6話】メール・インターネット掲示板のクレーム対応
■今週のポイント
相手を意識して、ご負担をかけないよう「スピード」ある応対をする。表情が見えない分、話す言葉に気をつける。
◇1◇ 「スピード」ある応対を心掛ける。
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よくトラブルとなったり、クレームをさらに大きくしてしまう例として、相手が急いでいるにも関わらず、自分のペースで応対してしまうことがあります。特に、急いでいるお客さまには、無駄をはぶき、テキパキと応対するなど、時と場合に応じて臨機応変に、お客さまのペースに合わせましょう。
◆2◆ 事前に応対にかかる時間を告げる
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急いでいるお客さまには、会話を始める前に、「5分ほどよろしいでしょうか」など、応対にかかる時間を事前に告げるのも効果的です。そうすれば、お客様に安心してお待ちいただくことができます。
◇3◇ 電話はベル3回以内(10秒以上待たせない)、保留時間は20秒以内
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これ以上、時間がかかる場合は、折り返し電話するのが原則です。
◆4◆ 電話応対の基本スキルを確実に身につける
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お客様の顔が見えないので、名乗り・あいづち、復唱、間の取り方、クッション言葉(恐れ入りますが、申し訳ございませんが、等々)に特に気をつけましょう。また、丁寧な言葉遣いを心掛け、お客様の話をしっかり聴きましょう。
◇5◇ 電話の転送は2回以上しないよう配慮
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転送を2回以上することは避けましょう。お客さまが「たらい回し」にされているという印象をもつと、それだけで、クレームの解決が困難になってしまいます。
◆6◆ ウソも方便
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クレームの電話で上司を指名された時、「会議中で、ただいまお電話に出ることができません」という断りは禁物です。 お客さまを無視ないし軽視していると思われるからです。ウソも方便で、少なくとも「外出しております」という回答がよいでしょう。
以上、留意点を6点あげましたが、以上のことはクレーム応対に特化したポイントではなく、普段の電話応対でも不可欠な事柄です。