【クレーム対応のイロハからお詫びメールまで押さえておきたいポイント34】
クレーム対応のイロハからお詫びメールまで押さえておきたいポイント34 【1】
クレームは決してなくなりません。これはあらゆる業界を
通じて共通しています。日常的に発生するクレームの多くは、
一定の手順を覚え、お客さまの心情を理解し、冷静に対応すれば、
必要以上にあわてる必要のないものです。それどころか
しっかりしたクレームの「作法」を身につければ、
クレームを自分の味方にすることもできます。
2007年に「クレーム対応の基本がしっかり身につく本」の初版を
出版させていただいてから4年。クレーム対応の基本は大きく
変わってはいませんが、新たな種類のクレームが増えたことで、
今回、クレーム対応本がリニューアル刊行されることになりました!
◇9/17発売「クレーム対応の基本がしっかり身につく本」<改定版>
今回の改訂では、「お客さまとの円滑なコミュニケーションの方法」や、
みなさまからのご質問の多い「激しく正当性を主張されるお客さまへの
クレーム対応」「クレームeメール対応」を新たに追加しました。
前回の読者の方にも、初めて本書を手にされる方にも、
新しい気づきを得ていただけることと思います。
この出版を記念いたしまして、その本の一部をメルマガにて
ご紹介いたします。
■お詫びできない、言い訳、事実確認ミス
クレーム対応が上手にできない人には、
3つの共通した問題点があります。
それは、
(1)お客さまが困っていることに対して、「お詫びができない」
(2)お客さまの話を最後まで聞かず、「言い訳をしてしまう」
(3)どんなクレームが発生しているのか、「事実の確認ができない」
の3つです。お客さまのクレームは突然発生するので、
上手に対応できないのは当然です。急な事態に頭がパニックになり、
思っていた通りの対応ができないこともあるでしょう。
■クレームは「処理」でなく「対応」するもの
中には、
「クレームがあっても、謝ってはいけないんですよね?
もし裁判にでもなったら、不利になるんですよね」
と言う人がいます。しかし、お詫びをすると、裁判に負けるという心配は
杞憂(きゆう)です。裁判になった場合には、クレームを申し立てた側に
具体的な損害の事実がなければ負けることはありません。ですから、
クレーム対応では、「お詫び」のあと、事実を冷静に確認していけば
よいのです。
「社員が時間をかけてクレーム処理をするより、モノやお金を使って
上手に解決すればいいと思うんですが」と言う人もいます。
クレーム対応に関する認識がいかに不足しているか、考えさせられて
しまいます。クレームは、「処理」するものではなく「対応」するもの。
モノやお金でなく「お客さまの心情を理解する」ことが、実はクレームの
解決を早めるための最適な手段なのです。
☆次回もお楽しみに。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方