【クレーム対応のイロハからお詫びメールまで押さえておきたいポイント34】
クレーム対応のイロハからお詫びメールまで押さえておきたいポイント34 【33】
クレームは決してなくなりません。これはあらゆる業界を通じて共通しています。日常的に発生するクレームの多くは、一定の手順を覚え、お客さまの心情を理解し、冷静に対応すれば、必要以上にあわてる必要のないものです。それどころかしっかりしたクレームの「作法」を身につければ、クレームを自分の味方にすることもできます。
◇「クレーム対応の基本がしっかり身につく本」<改定版>
今回の改訂では、「お客さまとの円滑なコミュニケーションの方法」や、みなさまからのご質問の多い「激しく正当性を主張されるお客さまへのクレーム対応」「クレームeメール対応」を新たに追加しました。
前回の読者の方にも、初めて本書を手にされる方にも、新しい気づきを得ていただけることと思います。この出版を記念いたしまして、今週もその本の一部をメルマガにてご紹介いたします。
■対面時4つの基本手順と同様に書く
メールを書く場合に大切なことは、「必要な情報が正確に伝達されること」です。メールの場合も、対面時の対応と同じ手順で書きます。
(1)組織を代表していることの表明、(2)心情理解、(3)事実の確認、
(4)可能であれば解決策までの提案です。
必要十分な検証を加え、トラブルに至った事実関係と、当方の落ち度や責任の所在を把握します。その上で謝罪すべき点について、ことの経緯を含めて、はっきりとお詫びします。さらに、二度と同じミスを犯さないため、社内体制の整備やチェック体制など、今後の対処方法や再発防止策を盛り込みます。
■メールの宛先と件名には注意する!
メールアドレスを間違えないよう複数回チェックすることはもちろん、CcとBccの使い方を誤らないようにしましょう。
Cc:To以外の宛て先のアドレスを入れると、メールのコピーをその宛て先の人に送ることができます。Toの受信者がCcで送られた人のアドレスを見ることができるため、個人情報の取り扱いに注意します。
Bcc:Ccと同様にメールのコピーを送ることができます。受信者には、コピーを送った相手のアドレスが見えないので、上司に回覧するときなどに使用するとよいでしょう。
件名については、日時(曜日まで書く)や用件などを20~30字で具体的に書きましょう。例えば、「○○についてのお詫びの件」「××についてのご報告」といった感じです。
■お客さまのお名前は絶対に間違えない
お客さまのお名前、お客さまが会社の場合には社名、所属、役職、氏名を省略せずに書きます。社名は前株か後株かに注意しましょう。(株)(有)などの省略記号は失礼にあたるため、使わないようにします。お名前の漢字間違いを絶対にしないようにしましょう!
☆来週もお楽しみに。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方