キーワードで知る!コンサルの「眼」

 【社長・舟橋が語る】

キーワードで知る!コンサルの「眼」

節電プロジェクトを通じて見えてきた現状(4)

社長・舟橋が語る

節電プロジェクトを通じて見えてきた現状(4)

これまでは「心がけ」だけで終わっていた「節電」を組織的に
行うことにより、立派な「業務改善」になります。よって、
節電プロジェクトを行うにあたり、業務改善で重視すべき
事柄はすべて当てはまりました。

先週まで、「常識を疑う」「数値化」により、節電を進めることの
大切さをお話しました。今週はその続きです!

■歯止め定着化への工夫―暗くしすぎないこと

実は電球削減を徹底していく中で感じたことは「暗すぎると
意欲が落ち込む」ということでした。働く場所に闇があると
前向きな気持ちが萎えてきて、成果が落ちることもわかりました。
このままでは、マネージャー層から不満が出て、電力需給が
ゆるんだ際に「節電なんかもうやってられない」と、元に戻りかね
ません。何事も「我慢」は続かないものです。よって、不便さを感じない
レベルに保つのも業務改善を徹底するポイントです。

具体的には、すべての照明を撤去した場所(3本中3本の電球を抜いた場所)
に電球を1本復活させ、暗すぎる場所をなくしました。その結果、意欲は元に
戻ってきた様に思います。


■この機会に弊社のさらなる生産性改善を考えた

日本ではホワイトカラーの生産性が低いと言われて久しいですが、
お恥ずかしいことに、弊社でも節電に関してはあまり考えていません
でした。このような埋もれた課題はまだまだ社内にはあると思います。
これを機にタブー無く業務やサービスの改善を徹底していくことで、
当社は業績をさらに伸ばせるのではないかと考えています。

また、コスト削減も期待できそうです。推定ですが、この調子でいくと、
最終的に年間60万円以上削減できることになりそうです。
具体的な削減数値は随時お伝えいたします。

■創意工夫の重要さ~製造業などに回す電力を創る

節電の徹底で見えてくるのは「足りないから買う・作る」のではなく
「足りないなら工夫する」ことの重要性です。電力不足に関しては
「机上論」、「精神論」、「感覚論」でさまざまな議論がなされている
気がします。そんな事より、実際にやってみて、さらに創意工夫を
重ねる事が有効だと考えます。感覚的な議論を廃し、具体的に考え、
素早く動くこと以外に「夏の電力不足」対策はないと考えます。
我々の創意工夫が絶対に電力を必要とする製造業、医療機関、
流通業を救い、ひいては経済を救うことになります。
ぜひ、日本を救うため節電を実行しましょう。

☆来週もお楽しみに!


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