■ 面接官は学生のどこを見ているか。
面接官の学生を見る視点は面接の段階によります。
一次面接で見るのは印象と、受け答えがきちんと出来るかといったコミュニケーション力、論理性の有無や発言に一貫性はあるかといった最低限の能力、そして最低限の志望度です。どちらかというと採用基準に達しているかどうかというよりも、選考するかどうかを意思決定しているのです。ふるい落とすという位置づけであり、第一印象や受け答え、最低限のコミュニケーション力、最低限の論理性、最低限の志望度といった意外と浅いところを見ています。
二次、三次面接は、企業ごとに選考で見るべきポイントが定まっています。その会社で求められる能力の最低限の能力があるかどうかを見ているのです。
最終選考では本人の志望度、働きたいという意思をみています。中小企業やベンチャーの場合であれば、社長が育ててあげようと思うかどうかが内定を左右します。そしてそれは志望度次第です。
■ コミュニケーション力とは何ですか?
「質問者の意図を理解して返せる力」、そこにつきるでしょう。
話が上手い、面白い、明るいといったものはコミュニケーション力ではなく、どちらかというと印象の部分に入ります。面接者の意図を自分なりに解釈し、それにあわせた返答をすることが出来るかどうかが見られているのです。
例えば、簡単に自己紹介してくださいと言われているのに、いつの間にか志望動機を話しているといったように、気持ちが空回りしている学生をよく見ます。この場合、本人が話したいことを話しているだけで面接官が求めている答えを返そうという気持ちがないと思われ、コミュニケーション力がないと判断されてしまいます。