今回は、面接でよく聞かれるテーマについて、攻略ポイントをご説明します。
■「自己PRをお願いします」
⇒過去の事実と現在の自分との関連性を話す
面接で困るのが、「自己PRをお願いします」というお馴染みのあのフレーズ。
普段から自分のことをアピールし慣れていない(日本人は大抵そうでしょうが)学生にとっては、ある程度準備していないと面接でしどろもどろになってしまいます。
しかし、だからと言って自己分析をしっかりやれば上手になるのかというと、そうとも限らないのです。。。誠にやっかいなテーマです。(自己分析は、下手にハマると迷子になってしまうので注意が必要です)
そこで今回は、長年、面接官として面接してきた私が、自己PRのポイントについてご紹介します。これさえ意識しておけば、大きな失敗はないと思うので、よく覚えておいてくださいね。
1.自己PRを聞かれたら「過去の事実」を具体的に聞かれていると思って下さい。
2.その過去の事実を根拠に、あなたが自分で自分を褒めてあげて下さい。
伝わってます?
説明する順番は、2が先でも1が先でも構いません。
結論⇒根拠 は欧米型
根拠⇒結論 は日本型
なんて言われますが、簡潔に述べることさえできれば問題ありません。
世界一周してなくても、いきなり海外や被災地ボランティアにいかなくても、身近な話題で結構です。
例を出して説明しましょう。
例1)
面接官:「それでは、自己PRをお願いします」
受験者:「はい!私は、為せば成るをモットーにしています。どんなにつらい状況においてもへこたれず、忍耐で乗り切れます」
面接官:「なるほど。なぜ、そう思われるのですか」
受験者:「それは、マラソンをずっと続けているからです」
⇒「マラソンをしている=忍耐がある」という考え方は、あくまで貴方の主観に過ぎません。マラソンを通じて成し遂げたことを具体的に説明するよう心がけてください。
例2)
面接官:「それでは、自己PRをお願いします」
受験者:「はい。大学で単位取得を有利に進めるための情報誌を編集、販売するサークルに所属していました。大学OBにアポを取ったり、自分たちの本を置いてくれる書店の開拓営業で新規の取引先を30店舗以上増やすことができました。商売のセンスが身についているのが、私の良い所だと思います」
面接官:「なるほど。なぜ、そう思われるのですか」
受験者:「やっていたことがビジネスそのものだからです。書店と私たちとの取り分は、書店ごとに交渉で決めています。通常より値引きが入ることを見越して、交渉開始の段階では若干、高めから入るようにしていました。また、大手予備校はビル内に書店を持っていて、そちらに営業をかけると契約がすんなり決まったので、すぐに他予備校にアタックしました」
⇒聞かれたことに素直に答えていて、根拠と主張との関連性も明確です。
また、学生で多いのが明確な事実を示さずに「~だと思う」「なぜなら、●●だと思うから」という風に、意見を連ねるパターンです。
意見には、必ず事実としての根拠が必要だということを肝に銘じておいて面接にのぞむようにしてください。
☆次回もお楽しみに。
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