■軸って何?
就職活動を始める際にまずは企業を選びますよね。そのとき基準となる条件が企業選びの「軸」であり、業種や社風、国際性、福利厚生の充実など働く場に求めるものは大なり小なり人それぞれ異なります。
実はここで使われている「軸」という言葉は比較的新しいものらしいのです。
というのも、父親に「私はこういう会社で働きたい」ということを「軸」という言葉を使って話していたとき、何を言っているのか分からんといらいらされたことがあったのです。母親は知らなかったなりに今時はそういう用法で使うのね~なんて心の中で受け流してくれていたらしいですが...
■軸は移ろい変わるもの
それはさておき、企業選びの軸の設定はとても大切と言われています。
そう言われると就職活動中のみなさんの中には、「私の軸は○○と××と△△だから・・・」と頑なに考えてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。(そういう私がそうでした)
自己分析やOB訪問、業界研究などを通して絞った軸ですから、あまりにも変わりやすいのは考え物です。しかし何かのきっかけで自分の価値観が少しでも変わることがあれば、それまで貫いてきたものにずれが生じてしまうことがあって当然だと思います。
私は就職活動を始めて6ヶ月程経ったときに自分の中で1番大切にしていた軸が変わりました。すると気持ちがとても楽になって、気付いたら内定を頂いて就職活動を終えていたという感じでした。結果的には自分の長所を活かすことができるような企業と出会えたと思っています。
■軸を決めるときは...
企業選びの軸はもちろん誰でもない自分が決めるものです。人生の大半を過ごす環境を選ぶためですから自分自身で譲れないポイントを挙げていくしかありません。
一方でただ自分はこうしたい、こうでなければいやだ...と頭の中だけで考えてしまうと自ら企業とのよい出会いを制限してしまうことにつながりかねません。
ぜひ、友人や家族、社会人やキャリアセンターの方といった大人とたくさん話してみてください。自分はこういう会社でこういう働き方をしたいなど言葉に出してみることで自分の考え方を客観的に捉えることができると思います。
自分のビジョンを語ることは少し照れくさいかもしれませんが(特に実際に働いている社会人相手には・・・)口に出すことで自分の軸にもっと自信が持てるかもしれませんし、逆に矛盾や考えの甘さを認識することができるかもしれません。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方