■ホテルマンエピソード
初めて高級ホテルに来て緊張していたお客さまに対して、
最敬礼でお迎えしてしまいました。お客さまがいらした際には、
最敬礼でお迎えするとマニュアルには書いてあるからです。
しかし、マニュアル通りに実行したことが、お客さまには満足して
いただけませんでした。
余計に緊張して、落ち着かない気持ちになり、
さらに変なお客だと思われたくないという思いも働いて、
食事の際も、味がわからないほど緊張してしまったそうです。
その際、上司には
『それでもサービスマンか! お客さまに緊張させてどうする!』
と怒られたそうです。
マニュアルに則って取った行動を怒られてしまった・・・。
このような経験をされたお客さまに、果たしてもう一度
足を運んでいただけるでしょうか。
マニュアルには最敬礼と書かれていたシチュエーションであり、
型どおりの美しいお辞儀でしたが、緊張しているお客さまに対して
は、堅苦しくないお迎えが必要でした。
いくら決められたシチュエーションでもお辞儀の仕方は、
時、相手によって変えなければいけません。
お辞儀には相手に敬意を払う役割だけではなく、
相手に不快感を与えず、好感を持っていただく役割も
あります。
これはサービス業に限ったことではありません。
社外でお客さまを相手にする営業職にも同じことが言えます。
長くお付き合いしていきたいクライアントに対して、
常にマニュアル通りの最敬礼をし、堅苦しい言葉を使っていて、
良い関係がつくっていけるでしょうか。
同じように社内においても、人間関係が深い、浅いなどでお辞儀を
変える心遣いが必要になってくるでしょう。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方