今週からは、職種別のマナーについてお送りいたします。
今回は営業担当者の服装のマナーです。
新入社員の方も一人で営業する機会が増えてきていることと思います。
その際に出てくる悩みの一つが、どのような服装が営業担当者にとって
望ましいのか、ではないでしょうか。
ベテラン営業曰く「ひとことで言うと、『こざっぱり!』としていること」
だそうです。
営業担当者として服装・身だしなみは「こざっぱり」として、
相手に不快な感じを与えないことが重要です。
■売っている商品に合わせた外見をする
営業における「自分の演出」で大事な点は、まず、「自分の
売っている商品に合わせた外見にすること」です。高い物なら、
高い物を売っているような外見、姿が必要です。
お客さまに「みすぼらしい」と思われては、
営業としては問題アリです。
営業担当者として、知るべきことは、自分の好きな服装・髪型・
外見で営業活動をすると、競争相手に負けてしまう場合が
あるということです。
個人の自由で趣味にお金をかけるのもいいですが、
営業成績が出なければ給料も上がりません。
服装にもお金をかけるべきです。
商品や業界に関する知識を持っているかどうかは、外見からも
判断可能です。ファッション業界で、店員さんがぱっとしない格好を
していたら、買う気がなくなりますよね。「この人、服のこと
全然わかっていないな」と思ってしまいます。
服装も含めて、「外見や雰囲気に、いかにその人が
その道のプロであるかが滲み出る」ということです。
プロであること、それが営業における最大の自己演出になると
いえます。
「私の経験ではお客さまがスーツではなく作業しやすい服装をしている
ことが多かったために、スーツにそれほどこだわることはありません
でしたが、作業着を着て営業に行くとお客さまに喜ばれたことが
印象に残っています。」
■身だしなみは「こざっぱり」とする
営業担当者は服装だけでなく、口臭、体臭、寝グセなど身だしなみにも
注意すべきです。意外とこの点がマズイ営業担当者がけっこういます。
「見た目」の善し悪しではなく、外に出るよう際には、努めて、
身だしなみは「こざっぱり」としなければなりません。
具体的に「こざっぱり」としているとは、以下のことが
できている状況です。
・毎日、朝、必ず顔を洗う
・ヒゲを剃る
・お化粧をきちんとする
・口臭、体臭をさせない
・きちんと洗濯され、糊の利いたシャツを着る
・ズボンの折目がきちんとある
・過度にカジュアルな格好はしない
・靴は磨いてある
・自分にあった背広を着る...などです。
■外見を変えることで営業力をアップさせることもできる!
営業として、ビジネスパーソンとして、自分の外見(ハンディ?)を
自覚して、それをバネに(武器に)していくのが営業のあるべき姿です。
とりたてて外見に特徴のない方にオススメなのが、
「サプライズ小作戦」です。
外見の中で、たった一箇所、変な所を作るのです。
たとえば、真面目そうな人が地味なネクタイではそのまんまですが、
どうぶつ柄、お正月なら門松柄のネクタイなどをしていたら
いかがでしょうか?
お客さまに「おや?」と思わせたら勝ちです。お客さまから
話の糸口を作ってくれます。 身だしなみ、姿勢、態度など
外見は用意した営業資料よりも先に、
お客さまの目に入ります。
「最初にあなたと、あなたの会社の能力を推し量る材料となります。
服装・身だしなみは、最初の無言のプレゼンテーション
と言えるでしょう。」
■おまけ・私のファッション作戦!
私は20年間ずっと同じ店で背広を買っています。最近は背広以外の
コーディネートまでお願いしています。
その理由は、店員さんに自分の持っている服を全部記憶してもらい、
それをふまえて、毎年毎年必要な服を追加しているので、容易に
トータルコーディネートが可能となるからです。
私のセンスのなさをプロが補ってくれるので、安心です。
もし、同様に服装に自信のない方はこんな手もありますよ。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方