【接待の準備編(2)ライバル社と鉢合わせ!~会場選びのリスクマネージ】
接待の準備編(2)ライバル社と鉢合わせ!~会場選びのリスクマネージ
職場で忘年会・新年会に参加される機会も増えるこの時期、
みなさまは、宴席にどのような姿勢で臨んでいらっしゃいますか。
"飲み会は息抜きのようなものだから、楽しめれば良い"?
そんなことはありません。数え切れないほどの宴席を経験してきたインソースEA大島によれば
「社内・社外の接待は業務の一環」「上司は、部下が幹事としていかに
宴席を仕切ってみせるかも、職務能力として見ている」
とのことです。
そこで、幸か不幸か、幹事に任命されてしまった場合のための虎の巻
をお送りします。
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◇前回は"いかにお客様や上司の意向・好みを把握するか"
についてお送りしました。
※前回の記事
上司やお客様の意向や好みが把握できたら、次は会場探し・予約と
いった具体的な準備に入ります。
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◇Episode.1
■Question <失敗した!>
昨日は社内の忘年会。幹事役の私は、店探しや参加者への連絡、
予算とにらめっこしながらの料理の予約、と忙しいなか準備を進めて
きました。昨日はその努力が報われ、上司にも喜んでもらえる日・・・
だったはずが、会場に着いた早々怪しい雲行きに。
まず会場に着いてみると、入り口に「○▲社ご一行様 祝賀パーティ」と
ライバル社の名前が入ったプレートが。今期は業界シェアを○▲社に
奪われただけに、それを見た上司は微妙な表情。
おまけに案内された席近くのテーブルには、○▲社の関係者らしき人が
いて、酔った同僚が次のプロジェクトの内容を暴露しそうになる度に
ハラハラ。色々と気の休まらない宴席になってしまいました・・・(泣)。
(ツイてない社内宴会幹事)
■Answer
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│ Point.1 :「前回の真似」こそ最高のリスクヘッジ!
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他社が絡む会場トラブルについては「不可抗力だよ!」と叫びたい
ところです。でも、できる幹事役としては、この手のリスクもマネジメント
しなくてはなりません。
上記のような、当日会場で起きるアクシデントは事前対策が可能です。
というより、この手のアクシデントは一旦起こってしまうと対症療法的な
対応しかできませんから、予防策を打っておくべきです。
社内・社外を問わず、特別な事情がない限り、宴会幹事は「前回の
真似をする」のが無難です。きちんとした会社であれば、宴会について
であっても前回までの資料が残っているはずですから、慣例を踏襲
しましょう。会場も、あえて新しいところを探す必要はありません。
お付き合いの長い会場であれば、色々とお任せしてしまうことが
できますし、多少の無理をきいていただけることもあるからです。
ただし、上司やお客様が「いつもの所はもう飽きたから、今回は
新しい店で」と希望されている場合は、Point.2以下に挙げる事項に
注意して、ご希望に沿うようにしましょう。
┏━━━━┓
│ Point.2 :「酔った勢いでつい...」
│ │「思わぬ相手と鉢合わせ」を回避せよ!
┗━━━━┛--------------------------------------------
お酒を飲んで、しらふなら言わない暴露話や打ち明け話をしてしまった
記憶はありませんか?
人間、お酒が入ると気持ちが大きくなったり、口が軽くなったりして、
言うべきでないことを口走ってしまいがち。でも、いつどこにライバル
会社関係者がいるかわかりませんよね?
そうでなくとも、他のお客様と同じ会場では情報が筒抜けになって
しまいます。また、もし社員が宴席で失態を犯したら、他のお客様の
目に映ってしまいます。こういったリスクを回避するために「隣の声が
筒抜けにならない」個室を押さえるのが得策です。
また、エピソードのように、ライバル社と予約がバッティングしてしまう
のも避けたいところです。これは考えたところで分かりませんから、
会場に訊いてしまいましょう。自社の業種を告げ、
「可能でしたら教えていただきたいのですが、同日に同業他社様が
宴席を設けられる可能性はありますでしょうか。場合によっては、
別日程でお願いしようと思いますので」
といった旨を問い合わせれば、大抵の場合教えていただけるでしょう。
┏━━━━┓
│Point.3 :無駄な注目を集めるな!
┗━━━━┛-------------------------------------------
あなたの知っている有名企業の社員が宴会をしていたら、何をして
いるのか・話しているのか気になりませんか?
会場によっては、入り口に「■■社ご一行様」などと歓迎や案内の
プレートを出してくださいます。
オフィシャルなパーティや製品発表なら宣伝・案内に役立ちますが、
内輪の宴会には必要ありません。場合によっては、いらぬ注目や
好奇の目をよんでしまいます。もし名前を出していただくなら「さつき会」
など、別名前にしてもらうようにしましょう。
(つづく)
次回、1月の第2週にお送りする新春号でも、
・「上司・同僚同士がケンカを始めてしまったら」
・対立する(派閥の)女性社員が「○○さんが出席するなら私は
出席しない!」と言い出したら
などのエピソードをもとにお送りする予定です。ご期待ください!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方