■お悩み相談
~いつも報告がわかりにくいと上司に怒られてしまします。
どうしたらよいのでしょうか?
私はまだ営業の仕事になれていないせいか、「報・連・相」
において自分の伝えたいことをまとめきれず、的確に伝える
ことが出来ないでいます。伝えたいことをうまくまとめるコツ
のようなものがありますか?
(ほうれん草が嫌いな営業担当者)
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☆コミュニケーションのコツ
営業報告は、「アプローチ件数」「売上」「リスク」を
1分で報告すると賢く見える
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【ノウハウ解説】
□営業報告は上司の仕事を知った上で行うと簡単です。
営業担当者はある意味自由に仕事ができます。
成果を上げていれば、いちいち個別の商談までとやかく
言われる事はないものです。しかし、商談内容の詳細な
報告は営業担当者の義務です。その理由は、営業担当者
も組織全体の一部として行動しているので、組織としての
「仕事最適化」を追求する必要があるからです。具体的には、
営業活動の中での問題点の発見、トラブルの芽の発見など
を、上司を通じて行うことで、自分だけでなく、組織全体の
成果を最適化することが可能です。上司の力を借りる(使う)
ことで、自分自身も、もっと高い成果を発揮できるようになり
ます。とはいえ、何を報告するべきかどうかはなかなか悩む
ところですが、営業部門の上司の仕事を思い浮かべながら
実施すると、簡単にほめられる報告ができます。
上司の仕事はおおまかに言うと、以下の3つです。
1.目標管理~どこでいくら売上げ利益を上げるかを計画・管理
2.リスク管理~発生しそうなトラブル、リスクの洗い出しとその対応
3.部下指導・教育~部下を支援・教育していくこと
□アプローチ件数・売上(見込み)・リスクを報告する
この3つに関することを、まず報告します。内容に関しては、
偽りなく正しく報告するように注意します。
1.目標管理に関して
アプローチ(訪問、電話など)件数、売上げ金額、見込み
売上げ金額粗利、など、いわゆる「営業数字」です。
当然ながら、できるだけ正確に報告します。
2.リスク管理に関して
このまま仕事をすると「ヤバイな」とか「お客様に要請され
ていて、れていたこと」などがこれにあたります。とにかく、
隠したりせず、早めに報告するのが基本です。営業経験が
浅いと、何がリスクか判別するのが難しいかも知れません。
そのような時には、「お客様から要望のあったこと」をすべて
報告することが鉄則です。
3.営業をしていて疑問に思ったことなど
疑問点などは、報告のついでに上司に訊いてみます。ただし、
上司は忙しいので、まず、自分で10分程度調べ、それでも
わからないことを訊くようにしましょう。
□営業報告は毎日確実に!
上司が不満を持つのは、実は「営業活動が上手くいっていない」
よりも「報告がない」ことです。なかなか上手くいってないと報告
もできませんが、悪い報告ほど早く上げると、何らかの対策を早く
打てることとなります。よって、報告は毎日毎日行って下さい。
その結果、上司も安心して仕事を任せてくれるようになります。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方