■お悩み相談
~最近買っていただいたお客様のところには、
当分行かなくてもいいですよね
私は新規営業が得意です。どんどん新規のお客様を
開拓していますが、最近、少し疲れが出てきました...。
リピートのお客様を増やしていきたいのですが、
買っていただいたお客様は当面の間はニーズが無さそうです。
そんなお客様のところにアプローチするのは
無駄なことだと思います。
どのくらいたったら、このようなお客様にアプローチすれば
良いのでしょうか?
(新規をバリバリ開拓中の営業担当者)
---------------------------------------------------------------------
☆コミュニケーションのコツ
・買っていただいた後のフォローが大切。
頭を使って、多様な方法を考えること
---------------------------------------------------------------------
【ノウハウ解説】
金額の多寡に関わらず、お客様は一度購入すると、
営業担当者の思いとは連動せず、
「彼・彼女の客は私だ」という思いを強くしていきます。
その理由は、「ずっと大事にしてほしい」と考えているからです。
ただ、営業担当者としては、売り上げがないとアプローチできません。
ここにギャップが生じるのです。フォローの難しさというのは、営業なら
誰しも通る難関の一つです。最初はフォローが全くできない。
やり方がわからない、時間がないものです。ですから、どうしても新しい
顧客を開拓するほうに時間を使ってしまいます。
しかし、お客様の価値観を知り、可能な限り、
フォローを手厚く実施すると、思った以上の成果が期待できます。
■購入直後のお客様は最高の「理解者」であり、組織を超えた「友人」
購入直後のお客様は最高の営業対象です。
今までの商談を通じて、お客様はあなたの最高の
理解者になっています。
営業担当者としては、「御社で購入することに決めました」と言われると、
「この案件は終わった。さあ次のターゲットを探そう」と考えてしまいがち
です。ここはもう一歩、セールスしてみましょう。
販売直後のお客様は間違いなく、貴社のファンであり、
あなたの理解者です。
たいていのことは聞いてくれるタイミングです。
その理由は、お客様の側でも、購入を決定するまでに、
社内を説得するなど苦労してくれているのです。
だから、お客様とあなたは組織を超えた最高の「友人」に
なったと言っても過言ではありません。
■セールスを継続するために情報提供と情報収集を徹底する
ですからセールスを一旦終えるのは好ましくありません。
このタイミングで、他の商品の情報提供や購入予定商品の
情報収集などを徹底して行います。
次回セールスにダイレクトにつなげていきます。
■上司・他部署を活用して、アフターセールスを組み立てる
最も理想的なのはアプローチ頻度をさらに上げることです。
お客様は、自分の会社に何回来て、どのくらい時間を使ってくれたかを
見ています。思った以上の頻度で声を掛けることが
お客様の満足度、評価につながります。
そして、その積み重ねが売上になっていくのです。
しかし現実は、行く理由が無くご無沙汰してしまうなど、
アフターセールスは滞りがちです。
■社内の資源を活用する~上司・他部署の活用
そんな時には「社内連携」です。上司や他部署の活用です。
お客様の深いニーズを探りたい場合や、相手への敬意を表すために、
上司の方に出てもらって、つないでもらうのです。
また、別の部署などを紹介して、関係を継続させる手もあります。
■行くだけでなく、まずは電話を活用する
訪問の代わりに電話を定期的にいれるというのがあります。
電話のメリットは、短時間で訪問よりもはるかに多くの
お客様と接することができます。ですから、ご無沙汰感なく、
関係を維持することが可能になります。
経験を踏まえて申し上げると、電話を上手く活用すれば、
訪問できないことはマメな電話で十分にカバーできます。
インターネット時代においても電話は最強の営業ツールです。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方