ビジネスコミュニケーションにおける「やりすぎ」とは、何を伝えるにしても、常に「相手をよい気持ちにさせる」ことです。よってコミュニケーションをとる相手のタイプ、状況によって、注意すべきポイントも変えていかなければいけません。
【大前提】
対お客さま:常に相手を立てて恥をかかせない/指摘しない
対上司:何を言われてもムッとせず、素直に受け止める
対同僚:後輩:公私混同をしない
このシリーズでは、いろいろなシーン別に、レベルに合わせた動き方をお教えいたします。自分がどこまでできているか、確認してみてください。自分は周りよりがんばる必要があると思う人は、周りより気をつけるべきことも多いものです。
■今日のテーマ
クレーム電話対応~まずメモを取り、引き継ぐことを目標にする
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レベル1:ビジネスパーソンとして気をつけるべき事項(当たり前)
レベル2:普通より頑張る必要があると思う人が気をつけるべき事項
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◇フロー~新人のクレーム電話対応の基本手順
基本手順1 動揺せず正しい電話応対を行う
「ご用件をお伺いいたします」
基本手順2 当事者としてお詫びをする
「せっかく当社製品をお使いいただきながら、誠に残念でございます」
基本手順3 内容をメモし、上司や先輩に対応を引き継ぐ
「詳しい者がご対応させていただきます」
基本手順4 引き継がずに自分で対応する
業務知識を身につけ、自ら対応できる様になる
レベル1
(1)動揺せず、正しい電話応対を行う。
「いつもたいへんお世話になっております。●●株式会社××部△△でございます。ご用件をお伺いいたします」
(2)お話をお聞きし、当事者としてお詫びをする。
「さようでございますか、せっかく当社製品をお使いいただきながら、誠に残念でございます。」
(3)クレームの内容をメモし、上司や先輩に対応を引き継ぐ
「承りました。本件に詳しいものがご対応させていただきます。お話の内容をきちんとお伝えいたしますので、少々お待ち下さい」
レベル2
(1)業務知識を身につけ、一人でクレーム対応ができるようになる
■解説
新人のうちは、クレームを自分でどうにかしようと思ってはいけません。ただし、クレームの電話をいきなり上司や先輩に丸投げしてはいけません。まずは、こちらが動揺せずに、きちんとご挨拶し、お客さまが「何に対してお怒りなのか」を聞き取り、メモを作り、適切な担当者に取次ぎができれば、まずは合格です。
クレームにも慣れ、業務知識を身につけ、クレーム電話対応が一人でできるようになれば一人前と認められます。