【やり過ぎぐらいでちょうどいい!印象に残るビジネスマナー+α】
やり過ぎぐらいでちょうどいい!印象に残るビジネスマナー+α 【78】
ビジネスコミュニケーションにおける「やりすぎ」とは、何を伝えるにしても、常に「相手をよい気持ちにさせる」ことです。よってコミュニケーションをとる相手のタイプ、状況によって、注意すべきポイントも変えていかなければいけません。
【大前提】
対お客様:常に相手をたてて恥をかかせない/指摘しない
対上司:何を言われてもムッとせず素直に受け止める
対同僚/後輩:公私混同をしない
このシリーズでは、いろいろなシーン別に、レベルに合わせた動き方をお教えいたします。自分がどこまでできているか確認してみてください。自分は周りよりがんばる必要があると思う人は、周りより気をつけるべきことも多いものです。
■今日のテーマ
宴会の幹事のマナー【大規模編】
---------------------------------------------------------
レベル1:ビジネスパーソンとして気をつけるべき事項(当たり前)
レベル2:普通より頑張る必要があると思う人が気をつけるべき事項
---------------------------------------------------------
フロー
(1)前回の「宴会の幹事のマナー【小規模編】」の手順に従い、「店」を決める。
(2)開催日に関しては、最も偉い参加者を中心に決定し、参加すべき人の9割以上が参加できる日を選ぶ。その際、偉い順に最低、トップ5は揃うことが絶対条件。
(3)宴会開催のご案内をメールなどで最低1ヶ月前に出し、再度2週間前に出す。あわせて、朝礼などで、宴会開催のご連絡を実施する。
(4)参加を要請すべき人にモレがないか上司などにも相談し何度も確認する。
(5)メールなどで出欠を確認し、あわせて、電話や対面で再度確認する。主要な参加者に関しては、急に欠席しない様にもお願いする。
(6)1週間前、当日も場所、時間などを再度案内する。当然ながら、最も偉い人には当日朝、ご案内にあがる。
(7)当日の不参加、遅刻者の対応策を考えておく(同期などに支援してもらい、対応していただく)
(8)宴会の進行案(式次第、席次など)、予算、宴会費用のご請求案などを決め、上司に報告し、アドバイスももらう。
(9)出席者に参加費をご請求する。
レベル1
(1)上司の好みや意向を最優先し、宴会の食事、進行内容を決める
(2)宴会の総予算、式次第、席次などを決めたうえ、スピーチ、余興などをお願いし、内容を相談し、芸については練習する様に要請する。(その際、偉い人の好みに合う内容にする、若手受けしかしない内容は不可、危険な芸、下品な芸、大音量を発する芸は避けるのが無難)
レベル2
(1)場の雰囲気を良くし、トラブル回避を考慮した席次を作成する
(2)店にお会計の方法を先に確認したり、偉い方の帰宅方法も確認しておく(タクシーの手配、運転手付きの車に乗っている偉い人であれば、会場近くの駐車場の確認など)、帰り際にばたばたしない。
(3)内輪の宴会の場合、案内プレートに会社名が入らないよう指示する
■解説
20人以上の新年会、忘年会など大規模な宴会の幹事を仰せつかったら、前回の幹事役から情報収集し、参加者のなかで一番偉い方の好みや意向を把握したうえ、宴会場・日時、内容を決めることから始めます。これは、若手にとって自らのプロジェクト管理能力を試される仕事以上に過酷な場面だという事を肝に銘じてください。宴会の案内、出欠確認、宴会本番の仕切りなど、幹事は徹底的にマネジメントすべきです。
トラブルが起こると、幹事の準備不足という印象を参加者に与えてしまいますが、完璧な仕切りで偉い方に「君はやるね」と言われたら、「仕事の上でもマネジメント能力を発揮する人材」という印象付けは成功です。
☆次回もお楽しみに。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方