最高のプロジェクトマネージャーと呼ばれるためには

 【応用が利くように指導する】

最高のプロジェクトマネージャーと呼ばれるためには

新人への指導方法

応用が利くように指導する

新人への指導方法


■なぜ、それをするのか(してはいけないのか)の理由を語る

社内SEという職種につくと、必ず仕事はトラブル対応が多くなってきます。それもあり、新人のうちはトラブルが発生するたびに先輩の後ろをついてまわり、トラブルの様子や先輩の対応を見ることになりますよね。トラブル対応が終わってから、先輩にわからないことを質問します。

新人「Aのトラブルには、どのように対応すればいいでしょうか?」
先輩「Aというトラブルがあった場合は、Bという対応をとる」

新人から質問があった場合、これだけを答えていると、とりあえず新人はAというトラブルに対応できるようにはなります。しかし、A以外のトラブルが起こったときに対応できるかというと、話は別です。A以外のトラブルが起こったとき、何をしたらいいのか、全く想像がつかないのです。

Aというトラブルがあった場合に、なぜBという対応をとるのか?その理由を語れば、A以外のトラブルについても想像力を働かせて、原因を予想することができます。何度も何度も、予想を繰り返すうちに、初めて見るトラブルに対しても、原因の予想をすることができ、自力で対応できるようになってきます。


■応用を利くようにさせるためのポイント

私が新人のとき、トラブル対応時、先輩が必ず以下の4点を伝えてくれました。
1.トラブルの症状(何が起こっていたのか)
2.トラブルの原因
3.トラブルの対応方法
4.なぜ、その対応をとるのかの理由

上記の4点は、もちろんトラブル対応だけでなく、通常の業務についても同様です。1つ1つの業務には、それを行う理由があるはずなので、そこまで伝えて始めて教育になるのではないでしょうか。


■「わからないことは、先輩に聞く。調べるのはその後。」と指導する

なお、新人の中には、なかなか自分から質問にこない人もいます。特にIT系の新人は、先輩に聞く前にまずインターネットなどで調べようとします。もちろん、自力で調べようとするのは良いことなのですが、まだまだ経験の浅い新人が、インターネットで得た知識をすぐに運用で生かせるかというと疑問が残りますし、得た知識が正しいかどうかも判断ができません。

わからないことは、先輩に聞く。調べるのはその後。まず、そのような癖をつけることをお伝えいただきたいと思います。

☆次回もお楽しみに

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