■「SE一筋」の人はつくりません
舟橋
「技術を極めようとするなら、技術ばかり追い求めてはいけません。世の中の『○○一筋』って人が、意外とできないことってあるじゃないですか。だから、インソースでは『SE一筋』の人はつくりません」
まさに今はSEに技術と業務知識があれば良いという時代ではないと言う。だから、インソースでは、SEにコミュニケーション能力、さらには交渉力、リーダーシップ能力を磨いてもらうという。
北嶌
「システムは一人ではつくれません。チームでつくり上げますから、いくら技術があるSEでも、コミュニケーションが取れなければ失格です。インソースのSEはテレアポもやるし、文章も書きます。ですから、自分自身を高められるし、総合力が身についてくるんですよ。」
多くの企業では、専門職であるSEに、わざわざ営業やその他の部署の仕事をさせるようなことはしないであろう。しかし、インソースのSEはいろいろな仕事を経験しているからこそ、他の社員がどのような仕事をどのような仕方でするかを把握できており、社内の連携が取れているのである。
■ユーザーの視点でシステムを見られるようになった
宮本
「私はインソースに来てから、ユーザーの視点でシステムを見られるようになれたと思います。」
社内システムの開発・運用を担当するSEにとっての顧客は、各部署の社員やスタッフである。顧客満足度の高い仕事をすることで、SEが陥り易い「反応がない」「使ってもらえない」という悩みとは無縁になれるというわけである。
宮本
「今後は、リーダーシップ能力を身につけて、人をひっぱっていけるSEを目指したいと思っています」
■インソースは「ソリューション」を提供している
インソースは「研修」とともに「ソリューション」を提供する会社である。
最近、「研修管理が大変なので何とかならないか」というお客さまからの依頼から、あるパッケージ商品が誕生した。
開発担当者
「インソース社内の業務改善のための『研修管理システム』を、他社が使える形で売ろうと言うことになり、開発に至りました。修正・再構築から提案書・見積書の作成、販売サポートまでの一連の作業をSEが担当しました。私たちは自分たちがシステム屋だというよりも、あくまでソリューションを提供する会社の一員だと思っています」