■日常業務は現場に権限委譲する
仕事は、標準化して、定型化していくと「日常業務」になります。日常の業務については、チェックも含めて現場に権限を委譲し、管理職に判断を仰がせないことで、時間と手間を少なくします。
■特に注意すべき業務は管理職や経営幹部が厳密に取り扱う
ただ、そこに載ってこない業務については、特に注意する必要があります。例えば、リスク管理や人事管理などの業務については、必ず複雑な手順を踏むようにしておけば、トラブル・リスクが減ります。そうしないと万が一トラブルがあった場合、10倍・100倍のコストがかかってしまいます。
すべての仕事を、同じように一律にチェックするのは非効率です。チェックの厳密さに「濃淡」をつけることで業務の量を減らすことができます。
以下のURLに、あなたの部署の「日常業務」、「注意すべき業務」、「特に注意すべき業務」を洗い出し、その対応方法を考えるシートを載せましたので、是非、参考にしてください。
洗い出しシートはこちら!
■"分業"の不経済
"分業"は「単純」「大量」の作業を効率化するためには有効です。しかし、良いことずくめではありません。実は分業が引き起こす不経済は随所に見られます。実際、分業は、工程が短い業務や複雑な業務には不向きです。それは作業分担する際に伝達・調整に多くの時間を割かないと正しく分業できないからです。さらに、責任の所在が不明確になり、分業者の仕事に対する責任感も希薄化します。
実際に仕事をしている現場社員自身も、「昔から決まっているので分業しているが、自分で全部やる方が早い。人に仕事をまわすのは嫌」とか、「どうせ、またこちらに戻ってくる」と考えている場合があり、分業の見直しも業務改善の大きなポイントとなります。