◆インソース講師 古木
◇インソース こばやし
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◇今回のビジネスパーソン◇
古木 孝典(Takanori Furuki)
大手保険会社で経営企画、営業推進、システム開発の
仕事に携わる。また、アメリカでの研修を通じて「コーチン
グ」に目覚め、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー
などの仕事を通じて、コーチングの技術を活用して社会
貢献を行っている。
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◇古木さんは、コーチングをはじめさまざまな資格をもっておられるので、さまざまな研修を行うことができると思いますが、特に今回は「危機管理研修」について話を聞かせていただけますか。
《洗い出しと評価、そしてスケジュールとコミットメント》
◆危機管理研修では、日ごろ感じているリスクを洩れなく洗い出していただき、発生する可能性と発生した場合の影響度からそのリスクを評価していただきます。それからチームで対策について話し合っていただき、最後に発表していただきます。
◆危機管理というのは重要性が高い反面、緊急性が低いために、日ごろの忙しさのために後回しにされがちです。しかし、その危機が現実化した場合には、多大な影響を及ぼしかねません。有効な対策として、私はスケジュール化とコミットメント宣言を推奨しています。本業に影響しない限りでスケジュールを立て、コツコツと対策を進めます。また、外部に宣言することにより、対応せざるをえない状態に自分を追い込むことです。
◇最近多いリスクは何ですか?
《情報漏洩、製品不良、メンタル、ヒューマンエラー、人材流出・・・》
◆一般企業、自治体を問わずに多いのが、個人情報の漏洩、製品不良、メンタルヘルスなどでしょうか。自治体で多いのは住民や委託業者とのトラブル、安全・衛生管理などです。医療関連ではヒューマンエラーによる医療事故です。
◆最近は好調な雇用情勢と雇用の流動化を反映して、優秀な人材流出をリスクと捉える企業が増えています。このような場合には、キャリアコンサルタントとしての経験が活かせます。
◇最後に、古木さんのビジネスの"一家言"を聞かせていただければと思います。
《吾唯足るを知る》
◆ビジネスに限りませんが、私の座右の銘は「吾唯足知」です。これは京都龍安寺の「つくばい」に刻まれている言葉で、真ん中に「□」を据えたデザインで有名です。
◆ハングリー精神も大切ですが、人間はまず自己肯定感に立ち、その上でより高度な満足を目指す時にこそ本当の力を発揮できるのだと思います。また、この力には持続力もあります。
◆甲子園野球を例に取りますと、最近はのびのびと野球を楽しんでいるチームがよい成績を残しています。選手たちは、自分が好きな野球ができること、見ている私たちを感動させることに喜びを感じています。そして、選手一人ひとりがより高い満足を目指して、青春の日々を悔いなく過ごしています。
◆これは、働く私たちにも通じることだと思います。まずほめることが大切です。相手を肯定してあげることにより、相手は自発的により高いレベルに挑戦したい気持ちを起こします。成長する個人と、それにより業績を伸ばす組織が「win-win」の関係を構築することができます。
◆私はここ10年来、日曜日の早朝に近くのお寺で坐禅を組んでおります。精神面でも鍛えられますし、冷静に自己を見つめるよい機会になっています。今後も一日一日を大切にし、よりよい研修成果をご提供できるよう心がけていきたいと思っています。
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ふたたび山野上です。
古木講師、日曜の早朝は近くのお寺で座禅を組んでいるんですね!
わたしも日曜日の早朝は自宅のふとんのなかで瞑想をしております。
・・・新年の抱負が今決まりました。
「はやおきをして、睡眠欲に負けない強い心を手に入れる!」です。
さて、年内の配信はこれが最後となります。みなさま、本年はめるまがをご購読いただき、ありがとうございました。新年の初配信は11日を予定しております。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、よいお年をおむかえください・・・☆