◇弊社代表舟橋 ◆研修ご担当者さま
◇研修をやっていて思うことなのですが、御社の新入社員の方はみな、雰囲気がとてもいいというか、優秀で、好感を持てる方ばかりだと、講師陣にも大変評判がいいんですよ。
また、今年は特に当たり年だったというか、内定辞退者がいなかったとお聞きしましたが、内定者に確実に入社してもらうため、何か取り組みなどされているのでしょうか?
◆今年、内定辞退者が出なかったことの要因として、横のつながりができていた、ということがあると思います。
掲示板やメーリングリストなどで内定者同士のネットワークを形成し、4月にまた顔をあわせよう、という雰囲気づくりがされていました。
また、内定者一人につき、若手を一人つけるようにしています。どうしても欲しい、と思う内定者に対しては、細かなフォローで確実にひっぱってくる、という方法を取っています。
◇内定式は10月の初旬ですが、それまでに内定者に向けて何か研修などやってらっしゃいますか?
◆そうですね。ちょうど今の時期は、会社見学会やセミナーなどを開いて、「何を勉強して欲しいのか」ということを内定者に伝えるようにしています。
入社後は、簿記や、基本情報試験を受けてもらうことになりますので、それに向けて勉強してもらえるような機会を作るよう心がけています。
◇内定式後はどのようなアプローチを取られているのですか?
◆基本的には放任です。10月の内定式で、先ほど言ったように何をしてほしいのかを伝え、後は個人の努力に任せています。ですが、ほとんどやらないですね。で、あとになって気づく。
油は注いでいるんだけど、着火しないんです。火がついてくれるのは、新入社員研修が終わるころですね。
4~6月の新人研修が終わったころ、「あのころやらなきゃいけなかったんだ」となって、試験勉強を始めるのが普通です。
しかし、基本情報試験は4月なので、当然間に合わない。そこで10月に取るようにするのですが、それでは少し遅いのですよね。
◇「火がつきにくい」というのが、研修を行う側としてご苦労なさった点なのでしょうか?
◆今年は特に受け身の体勢が大きかったというのが課題でしたね。会社の方からアクションを起こしすぎたかな、という感じがしています。
◇おっとりとした子が多かったのでしょうね。でも、御社の新人の特徴として、「電流の入りは遅い」が、「後々ものすごくよく伸びる」というのがあると思います。
その育ちっぷりというのは、やはり学ぶことが可能な環境があってこそだと思いますね。
(次週につづく)