新入社員研修 成功のヒケツ36話

 【議事録の書き方】

新入社員研修 成功のヒケツ36話

「上司が"唸る"議事録の書き方」(2)

議事録の書き方 【2】

「上司が"唸る"議事録の書き方」(2)

++++++++++++++++++++++++
■報告書作成のポイント~誰に出す?何のために書いた?を考えること
報告書は、以下のように、それぞれ目的にあった「まとめ方」が必要です。その形式・分量、内容は「誰に」「何の目的で」報告書を提出するのかによって大きく違ってきます。
 
以下、私の経験に基づいて書きます。
(1)トップ・役員へ提出する報告書
【内容】大口の商談、大きなトラブル、重大な環境変化、重大な情報(ライバル社の重大な動向)等
【形式・分量】A4用紙1枚程度で要旨のみ(約200字程度)。
【特徴】所見は必ずつける。また、すみやかに提出する。
【ポイント】
偉い方は忙しいので、少ない文字数で専門用語など極力控えて、分かり易く書きます。 また、経営判断にかかわる内容であるので、報告書はいち早く提出する必要があります。
所見をかならずつけ、判断の助言をします。(現場の詳細な事までご存知でない事が多いので、現場担当者の意見を聞きたがっています)
自分の仕事が認められ、抜擢されるチャンスでもあるので、気合いを込めて書いてください。
(2)上司、先輩など部署内で出す報告書
【内容】商談、業務内容、出張、研修、トラブル、ライバル社の動向等、通常業務における報告
【形式・分量】要旨をA4用紙1枚程度、詳細内容を各必要があれば、2~3枚作成。
【特徴】所見は必要に応じてつける(必要かどうか聞く)、提出は翌日が望ましい。遅くとも数日以内が基本。
【ポイント】
まず、報告目的にもよるが、「簡単に書け」と言われれば、200字以内(要旨のみで可)で書く。「詳細に知りたい」と言われれば、「要旨」+「詳細内容」の構成で書きます。 組織内の報告書を素早く作成するためには、形式・内容について、まず、「前例踏襲」すべきです。さもなければ、上司に形式を相談してから作成すべきです。
何も指示がなければ、できるだけ詳細に書いた方が後で業務の役に立ちます。特に商談や業務報告は上司といえども、細かい部分が書かれていないと判断できないので、できるだけ詳細に書くべきです。
(3)お客様に出す報告書
【内容】トラブル報告、調査報告等、会社対会社で実施する報告
【形式・分量】要旨をA4用紙1枚程度、詳細内容を2~3枚作成。
【特徴】所見は不要。提出は報告期限までに提出する。
【ポイント】
文書形式は2段構えです。要約を1枚作成し、詳細内容を別紙として作るのが基本です。提出先の社内での報告書利用方法を想定すると、この形式が喜ばれます。要約は偉い人へ、詳細内容は現場担当者が必要とします。
形式、内容については、自組織向け報告書の何倍もチェックが必要です。内容がまずい点(事実誤認、間違い)があればトラブルとなること(最悪、訴えられる)も考えられます。
提出前に法務担当部署の確認を取るなどは常識です。自分の判断で勝手に提出しない事。
加えて、注意を要するのが、以下のような注意点を守れているかということです。もし、この「儀礼」に反していると、相手の心証が極端に悪くなります。
 
※注意点
A:(株)などの略称の使用は不可。株式会社と書くべき。また、通称ではなく、フルネームで書くべき。
B:名前の間違い(漢字間違い、旧漢字が正しいなど)
C:役職間違い(本来部長なのに課長とするなど)
■文字量に着目する
文字量を気にしながら報告書を作成すると、目的にあった上手な報告書が書けます。
(1)一言の報告書を作る(50字の報告)
~一言で報告するなら50字(=12~13秒)にまとめる
(2)簡潔な報告書を作る(200字の報告)
~1分で報告するなら200字
(3)一般的な報告書を作る(要旨+詳細内容)
~200字で要旨。A4用紙2枚~3枚で詳細内容
■報告書が完成すれば「声に出してチェック」する
報告書を提出する際、口頭で内容を求められることが多々あります。ですから、報告書の内容・枚数にかかわらず、一言(15秒、50文字)、1分(200字程度)で内容を声に出して説明できか確認すべきです。
■全体的な「見栄え」に注意する
忙しい上司や顧客は、報告書を読むに値するかどうかを、資料の「ぱっと見の美しさ」からまず判断します。見栄えにも配慮があれば、内容もよく吟味され、確かだと見なされます。 
■「見栄えが美しい」3つのポイント
(1)文章のまとまりごとに、適度な余白があること。
(2)一文の長さや、文頭がきちんとそろっているなど、構成・レイアウトが整っていること。
(3)相手に理解して欲しい点が「見出し」になっていて、一目で分かるようになっていること。
++++++++++++++++++++++++
次回は、具体的な事例を基に実際に報告書を書いていきます!
■その他「ビジネス文書研修
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
☆☆☆電話・インターネットでのお問い合わせはこちら☆☆☆
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

おすすめ研修



各種コラム

人材育成関連

  • 人材育成ノウハウ ins-pedia
  • 人事・労務に関する重要語辞典 人事・労務キーワード集
  • 人気のメルマガをWEBでもお届け Insouce Letter
  • インソースアーカイブス
  • 全力Q&A インソースの事業・サービスについてとことん丁寧にご説明します
  • インソース 時代に挑む
  • 全力ケーススタディ 研修テーマ別の各業界・職種向けケース一覧
  • 新入社員研修を成功させる10のポイント
  • 研修受講体験記 研修見聞録
  • 人事担当者30のお悩み

仕事のスキルアップ

  • 上司が唸る書き方シリーズ ビジネス文書作成のポイントと文例集
  • はたらコラム はたらく人への面白記事まとめました
  • クレーム対応の勘所
  • 人事のお役立ちニュース

銀子シリーズ

  • 七十代社員の人生録 銀子の一筆
  • シルバー就業日記 銀子とマチ子
  • 人気研修で川柳 銀子の一句

開催中の無料セミナー

  • WEBins
  • モンシャン