【現場にマッチした育成計画の作り方】
現場にマッチした育成計画の作り方 【1】
■研修を見直せと言われたら・・・
研修に関して、「この厳しい環境下、研修コストを削減しつつ、内容をより実践的なものに見直せ」という指示を経営陣から受けていらっしゃる人事・研修ご担当者の方も多いかと存じます。
リーマンショック以降、このようなお話をきっかけとして、
研修内容の見直しをご支援させていただくことが非常に多くなりました。
見直しのプロセスで強く感じるのは、研修内容が現状にマッチしていなかったり、過不足があったりして、
現場のニーズにダイレクトに結びつく研修が、十分に実施されていないという事実です。
皆さまも、ぜひこの機会に研修体系の見直しをされるようお勧めします。
■「ムリ、モレ、カケ、ムダ」を現場の声から見つけ出す
例えば、ある企業では、長年"入社1年目は、半年間の集合研修で業務の基礎から応用までを徹底的に学ぶ"というのが通例でした。
しかし、現場から、「知識不足の新人に応用レベルまで研修しても、すぐに内容を忘れてしまい、ほとんど効果がなく、結局、現場で鍛えなおしている」という声が聞かれました。
そこで、研修体系を変更し、基礎的な研修を1ヶ月間実施し、以降はフォローの集合研修を定期的に開催するという方式にしました。
そうしたところ、研修時間の短縮と新人の早期戦力化ができました。
現場の声をヒアリングし、それを研修体系・育成計画に活かすことで、
研修の「ムリ、モレ、カケ、ムダ」を洗い出すことが可能です。
具体的には、まず、経営陣、部門長、課長クラス、係長クラス...と各階層へのインタビューを順々に行い、自分自身や部下に求めるスキルの洗い出しを行ってもらいます。
併せて、アンケートも実施し、現場のニーズを幅広く集め、研修体系に組み込んでいきます。
■時間とコストを短縮する
上記のような方法で研修の見直しは有効ではありますが、コストも時間もそれなりに必要となります。
そこで、わずか数時間のワークショップを通じて研修の見直しができてしまうという、
そんな夢のような方法(秘伝のレシピ)をご紹介いたします。
今回は、新人・若手を研修対象に想定し、求められるスキル・知識の洗い出しから、研修体系づくり、そして、研修体系を踏まえた簡単な育成計画までを作成してみましょう。
■作業のポイント
人事・研修担当部門ではなく、現場の社員が自分自身で考え、必要なスキルを洗い出すことで、具体的で現実的なものが挙がります。
より現場の実態に即したものにするためには、部門ごとのシートを作るのが、有効です。
また、目線を変え、同じ対象について、2階層(中堅層・管理職)から洗い出すことで精度を高めます。
その上で、もし、人事・研修担当者や経営層から追加すべきものがあれば、追記し、
双方納得の上で、今後必要なスキルを整理することが可能となります。
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【新入社員研修ラインナップ】
■新人のためのビジネス基礎研修
~マナー・コミュニケーションなど
■新人のためのビジネス文書研修
~「書く力」を強化する
■新入社員指導者向けOJT研修
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その他、お客さまのご要望に応じて必要なカリキュラムを作成させていただきます。
是非、お気軽にお問い合わせ・ご相談下さいませ。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方