■良い講師の選び方~管理職経験のある30代半ば~40代半ばの方がベスト
一般的に「新入社員研修」実施時期は、どの企業でもだいたい同じです。ですから、良い講師から順に押さえられてしまうのが現実です。良い講師を選びたければ、少しでも早く押さえることが重要です。
新入社員研修の"良い講師"とは(新入社員研修に限ったことではないですが)、新人の気持ちも少し分かり、なおかつ経験も実力もある人。年齢でいうと、新入社員+20歳以内ぐらいになると思います。
また、講師は部長や課長など、管理職を務めた人が良いと思います。それは、「会社」や「仕事」が"どういうことなのか"をよく分かっているからです。
一番良いのは、自社のできる人が新入社員研修をすることです。しかし、現場の"一線級"の人を休ませるのは、なかなか無理な話ですし、「教えるスキル」があるかどうかという問題もあります(できるビジネスパーソンであれば、それだけですぐに先生ができますが・・・)。そのために講師は外部に求める企業が多いようです。
良い講師の選び方は、
・現場でセールス・業務などに実績のある、現役の「できるビジネスパーソン」
・接客の現場で苦労を経験し、ある程度成功した人
・企画を構想段階だけでなく、実際に実現させた人
(企画は「アイディア1%・つくる9%・売る90%」)
これらのことをくぐりぬけて管理職になった方に研修をやって頂くと、ほぼ間違いありません!
■良い講師に何を学ぶ?
ビジネスの現場を良く知っており、仕事の勝ち負けを知っている講師なら、新入社員に現場で本当に求められることを実践的に教えることができます。
例えば、あまりビジネス経験の無い講師だと、「名刺交換は、ゆっくりと落ち着いて、美しく渡しなさい」と教えますが、現場で求められる「名刺の渡し方」は、それとは全く逆です。名刺交換の場では、たとえ新人でも、カタチや表面の丁寧さではなく、「スピード」が要求されます(客先では、「相手に早く名刺を渡すこと」がまず両者の緒戦となります)。また、「スピード」と合わせて、ビジネスの場では、「仕事の堅実さ」が求められますが(一発屋ではなく)、これも現場で培い、かつ成功した管理職の方が教えるのが一番説得力があります。
額に汗して、苦労し、かつ成功した人(=管理職)を講師にすると、新入社員研修の際に良い成果がでる可能性が高いでしょう.