■新入社員研修は"しつけ"
「新入社員研修」には研修の"型"があります。「報・連・相」をして、「名刺交換」「宛名の書き方」「ビジネス文書」、そして「電話応対の基礎」を実践するなど、ひと通り、"定番"のことを学ぶ必要があります。新入社員研修においてはなるべく定番のメニューは、ひと通り、"型"通りにしていただきたいと思っております(研修会社の切なる願いです)。
というのは、極論すれば、新入社員研修は、"スキルをアップさせる"というよりは「しつけ」です。このことを意識しているかが重要だと思います。
仕事に対する姿勢・意識の問題や、ビジネスで当たり前に要求されること、これらは"新人"のうちに必ず学ばなければいけないことです。そして、それは若い間にしかできません。
■「個性」「スキル」は「働く意識」の上に成り立つ
さて昨今、個性を伸ばす教育が小学校(幼稚園?)から叫ばれる時代ですが、それはそれとして、社会人、ビジネスパーソンには、最低限守らないといけない"ルール"があります。
極端な例かもしれませんが、新人の中には、
「成果を上げれば、8割ぐらい、会社に来ればいいと思ってました」(大学の単位と同じか!)
「実績があれば、毎日9時に来なくてもいいと思っていた」
「仕事中、関係ないおしゃべりをすることが上司・先輩とコミュニケーション取ることだと思っていた」
など、信じられない話もぱらぱら聞いております。
繰り返しになりますが、新入社員研修では、「働く上で必要な意識は、新入社員研修で徹底的にしつける」という意識が重要です。また、新入社員研修で学ぶことは、個々の能力に関係なく、誰でも"必ず"身につけることができます。
その"働く意識"の土台の上に、その人特有の、「個性」なり、「スキル」が積み重なっていくのです。