■新人時代を振り返ると・・・
改めて新人時代を思い返した時、感じていた印象は社会人は「理不尽」ということです。先輩・上司の言動に対して、当時はとにかく理不尽だと感じていました。しかし、今思うと、それってやっぱり先輩方の言うとおりだったな、と感じています。
何でそう思ったのかを改めて考えてみました。
やはり学生と社会人では、何はともあれ「常識」が全く異なります。そして「判断基準」が違います。
今回は、私が常識違いが原因で、ずっと理不尽と感じていた、そんなケースのうちのひとつを紹介させていただきます。
■「自立しろ!」と言ったのに。。。
新人は(少なくとも私は)自立しろと言われると、誰にも聞かず、一人で全てを完結させなくてはならないと思い込みがちです。
一人前に自立して仕事をするとは、誰にも何も頼らず、一人で仕事を完結させること、私もそう思ってました。しかし、今思えば上司からするとそうは考えないはずです。
新人に対して、全て自分で抱え込ませようとは当然思っていませんよね。できないのなら、できない旨の報告をすれば問題ないことですよね。
営業する中で、こんな話をよく聞きます。新人・若手が、ふられた仕事を全て握ってしまう。そして期限ぎりぎりになって、初めて相談がくる。「自立」という言葉は多義語ですよね。相手によって求めている「自立」の内容は違います。
しかし、新人のうちは自分に求められる「自立」がどういう状態を指すのか、わかりません。上司・先輩のいう「自立」と自分の「自立」の認識の相違に気づかないまま、ただひたすら悶々としてしまいます。
是非、求めていることについて新人に伝えるときは、「具体的に」どういうことをしてほしいのか、を丁寧に伝えることを意識してみてはいかがでしょうか。
■「判断基準」の相違にご注意を!
あらためて仕事を振り返ると、そんなケースが多々あることに気づきました。
仕事を依頼する時、誉める時、叱る時etc...新人相手に限らず、他人を相手としているビジネスの世界では、それぞれの「判断基準」というものがあります。
しっかりと期待水準を具体的な行為として伝えた上で、コミュニケーションをとっていくことが重要だな、と改めて実感しました。
☆来週もお楽しみに!