今回は、新入社員の悩みで多い「仕事が上手くまわせない」について、当社が研修でどのようにお伝えしているか、ということをお送りいたします。(新入社員なのだから、「仕事は上手くまわせない」のは当然なのですが・・・でも実際に、こういうお声が多いんです。)
■仕事をはじめる前に段取りを考える
進め方の手順も考えずに取り掛かかってしまうと、「この数字がない」「あの資料が必要」などと仕事が中断したり座礁してしまうことが少なくありません。まず、何をすべきなのか、どう進めるのが最短なのか、それを実行するためには何が(誰が)必要なのか、あらかじめ考えることが必要です。これがいわゆる「段取りを立てる」と言うことです。
例えば拙速な進め方が招く非効率なことには、次のようなことがあります。
・しまった。この数字が必要だった。
けどもう○○さんは帰ってしまった・・・
・これはさっき調べたマニュアルに書いてことだ。
また書庫まで取りにいかないと
・この仕事って、こんなにやることあったんだ!
締切に間に合わないかも・・・
■段取りに必要なもの
1.仕事の目的
仕事の質を決めるのは、「期限」ではなく「目的」です。たとえ、どれだけ時間がなくても、「お客さま向け資料」などは、手を抜いて作るわけにはいきません。仕事の目的(誰がいつ何のために)を確認し、進め方を考えます。
ただし、多くの場合「仕事の目的」まで指示内容に含まれていません。「教えてくれないからわからない」のではなく、教えてくれない場合は自分から訊くことで解決します。
2.締切
「忙しいところごめん。これ20部コピーお願い」なんて言う、小さな仕事については、締切が省略されて依頼を受けることもよくあります。しかし、締切がない仕事などありません。どんなに小さな仕事でもしっかりと締切を確認します。
☆次回につづく
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方