■指示の仕方
(1)まず仕事全体の流れを大まかに教える
すぐ細部を教えるのではなく、まずは全体像から教えます。その際、視覚的に分かる資料(フロー図等)を活用すると効果的です。また、指導内容のメモを取らせることも重要です。
(2)具体的な行動を指示する
次に、実際の仕事のやり方を具体的に詳しく教えます。その際、1)なぜ、2)誰が、3)いつまでに、4)どのような行動を、5)どのような点に注意しながら、を明確に指示します。
(3)期待水準を伝える
具体的な仕事の内容と同時に、出来上がりの期待水準を伝えます。期待水準の伝え方は、仕事の内容によって変わりますが、仕事の完成度、成果物のおおよその量、所要時間などを具体的に伝えることが大切です。
○仕事の完成度
例:「箇条書きで要点を示し、誤字脱字が無く、平易な文章であること」
○成果物の量
例:「A4で3枚程度に」
○所要時間
例:「1時間くらい」
■最近の若年層は・・・
最近の新人・若手の傾向として、上司・先輩にがっかりされたくないという思いからか、受けた仕事にやたら時間をかけ、必要以上に凝りすぎてしまったり、逆に、言われた最低限のことだけやって放って置いてしまうようなところが見受けられます。
そもそも、経験の乏しい若い人たちに、指示した側の意図を推し量って仕事の期待水準を想定しろ、というのは無理な話です。初期の段階では、OJTトレーナーが指示を出すごとに期待水準を伝えることが重要です。
■仕事の意味を教える
部下・後輩は仕事の意味を理解することにより、不安なく、前向きに行動できます。また、意味を理解すれば、大きく間違った行動を取ったり、周囲に迷惑をかけることが少なくなります。