指示した仕事を部下・後輩がきちんと遂行できているかを確認するためには、部下・後輩からの「報告」が欠かせません。また、指示した仕事の難易度によって、「報告」とは別に「相談」を受けるケースも出てきます。
■相談を受ける際の留意点
ア.自分の考えを持って「相談」に来させる
部下・後輩が「相談」にくる時は、本音のところでは上司・先輩からの「指示」を期待しているものです。しかし、そこでいつも「答え」を出してしまうと、自分で考えて行動することが、いつまでたっても身につきません。
まずは、「あなたはどう考えているの?」というように、自分でできることはやりつくしたかを確認し、その上で「ヒント」を与え、再度自分で考えさせるようにします。また、一緒に考え、一緒に答えを導き出したように"ふるまう"ことも、部下・後輩の自立心を育む上で有効です。
イ.部下・後輩には手に負えないと判断したら
相談内容によっては、部下・後輩には手に負えないこともあります。その時は、自ら解決策を示し、必要ならばその仕事を引き継いで対処します。この時に、逃げない姿勢を見せることで、部下・後輩からの信頼につながります。
■部下・後輩と話す時間を作る
報告や相談とは別に、普段から部下・後輩との1対1での対話を持つことは、部下や後輩のちょっとした変化を早期につかむ上で有効です。特に新人に対しては、1日最低でも10分程度は対話の時間を持つことをお勧めします。「毎週月曜日の朝9時から」や「毎日17:00に」のように、定期的に話す時間を決めておくのも良いでしょう。なお、簡単な記録を残すことで、対話の実施を確実に行うことができます。(話した内容を記録する必要はありません)
☆次回もお楽しみに!