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【ケーススタディ】甘えている部下、自分で考えない部下を指導する場合
私のチームの新人は「どうしたらいいでしょうか?」と聞いてばかりで「自立」できていません。結果的に、私が必要以上の世話をやきつつ、業務を進めることになります。当然、上席からは「新人を自立させるのが君の仕事だ」と叱責されますが、うまくいきません。
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■依存心の強い部下は考える習慣をつける
「どうしたらいいでしょうか」と聞いてばかりで自分で考えない部下には「どうしたらいいと思う?」と聞き返してみることから始めましょう。そして、少しでも考えることができたら、ほめましょう。当面、足りない部分は補って仕事を進めていく必要がありますが、まずは「考える習慣づけ」をしていきます。正解でなくても自分で考えることができる部下か、まったく考えが浮かばない部下かの違いは大きいものです。早めの習慣づけが必要です。
■定期的に報告させることで自立的に考えられるようにする
報告の回数を増やしていけば、自然と考える習慣は定着します。「毎日17時」「*曜日の8時30分」など報告を受ける時間と場所を決めてしまうことで指導を徹底していきます。
■「一切報告しない部下」も報告を励行させることで甘えを断つ
失敗するまで一切報告しない部下も、自立心が強そうに見えますが、実は甘えていることになります。"失敗しても、なんとかなる"、"これくらい報告しなくてもいいだろう"と根拠なく楽観的に考えているにすぎません。本人に自覚がないケースがほとんどですので、定期的に報告させることで考える習慣をつけていきます。
■アドバイス
単に「甘えるな」と言っても、部下にその自覚がない場合、自分に対する攻撃だと感じてしまうかもしれません。「そんなことくらい自分で考えろ」と放り出したり、相手が出した回答を否定したりせず、さり気なくそれを踏まえた助言を与えましょう。
報告してこない部下には、定期的な報告時間を設定するなど、まずは、行動を変えさせることを優先します。
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