■部下・後輩に対する認識をチェックする
部下・後輩とのコミュニケーションの質を高めるためには、まず部下・後輩のことを知らなければなりません。日頃から部下・後輩の仕事ぶりに目を配り、変化の様子をしっかり把握しておく必要があります。
■部下の小さな変化に気づく
勤務時間や担当業務の違い、職場が離れているなど、必ずしも毎日部下・後輩と顔を合わせられるわけではありません。しかし、毎日会えない、部下・後輩の状況を知らないからこそ気づくことがあるはずです。小さな変化も敏感に察知し、変化に気づいた場合は、部下・後輩とコミュニケーションを持つように心がけましょう。
無意識のうちに周囲に伝達される身振りや合図などのボディランゲージによって、今部下が「やる気がある状態」なのか、それとも「注意すべき状態」なのかということはある程度わかります。また、服装、顔色、出勤時刻、読んでいる本など、実際に発せられた言葉はなくても、読み取ることができます。
このように、言葉よりもはるかに強い印象を与えるのが「ノンバーバルコミュニケーション」、言葉によらないコミュニケーションなのです。
■部下・後輩の言動を「ポジティブ」に受け止める
部下・後輩の言動に不満を覚えることもあるでしょう。ただ、そのような場面でも、少し見方を変えてみることで、ネガティブに感じる言動の中にもポジティブな一面が見えてくることがあります。
そこをすくい上げつつ、問題点を指摘することができれば、部下・後輩の上司・先輩に対する信頼度が大きく上がります。
■話しかけやすい雰囲気づくり
自分では意識していなくても、部下や後輩から見たときに、何となく話しかけづらい上司・先輩というのはあるものです。話しやすい雰囲気を作るためには、まず、部下・後輩の存在をきちんと認識してあげることです。そして、指摘するところを探すのではなく、助けてあげられるところはないかという意識で見てあげることがポイントです。
(1)相手を意識して名前で呼ぶ
相手は名前で呼ばれることで、存在を認められたことを感じて安心感を得ます。
(2)自分から挨拶をする
「目上の自分から挨拶をするのはおかしい」と考える人もいるかもしれませんが、挨拶を交わすのが当たり前という雰囲気を作るためには、まず、上司・先輩側から積極的に挨拶をすることが肝心です。
(3)笑顔を増やす
「真剣な仕事の最中に『笑え』といわれても・・・」といる人がいるかもしれませんが、笑顔を交わすことはコミュニケーションの大事な要素の一つであり、相手を受け入れるメッセージとしては言葉以上の力があるものです。だれも、しかめ面の人に話しかけたいとは思いません。
(4)何気ないことも口に出して表現
些細なことでかまいませんから、自分から話しかける回数を増やしましょう。普段からよく声をかけてくれる人に対しては、部下・後輩にとっても話しかけやすいものです。
☆次回もお楽しみに