■「ファシリテーター」とは、会議の進行役
皆さん、「ファシリテーター」って言葉、ご存知ですか?簡単にいうと、「会議の進行役」のことです。この進行役のする会議回し=「ファシリテーション」が上手だと、会議は活発に進みます。皆の意見を引き出し、主旨に合った結論が導き出されるでしょう。一方、ファシリテーションが下手だと、会議がムダに長引いたり、長かった割に大した結論が出なかったりと、とても損した気分になります。このファシリテーションスキルを身につけるのが、「ファシリテーション研修」です。
■ファシリテーターに求められる4つのスキル
「ファシリテーション研修」で身につけていただくスキルは、以下の4つになります。
1.場のデザインスキル
(会議の目的を押さえた上で、事前準備と進行を考え、会議の場を設定する)
2.対人関係のスキル
(参加者の意見や思いを会議の場で引き出す)
3.構造化のスキル
(議論の内容を明確にし、整理しながら論点を絞り込む)
4.合意形成スキル
(対立を解消し、合意、意思決定に進める)
■午前中は講義と確認ワーク、午後は総合演習
上記の4スキルについて、午前中は講義⇒確認ワークを繰り返すことで習得していただきます。それを踏まえ、午後はひたすら演習に取り組んでいただきます。この午後の演習で、ファシリテーションの疑似体験をしていただきますので、身をもってスキルを体得できる、という仕掛けです。
■困った人たちをまとめる擬似体験で課題を明確に!
この午後の演習を簡単にご紹介いたします。この演習は、グループのメンバーのうち、1人がファシリテーターになりきり、他のメンバーが様々なタイプの会議参加者になりきって、その場の会議を進める疑似体験をする、というものです。
メンバーがなりきる役は、例えば「前向きタイプ」「ネクラタイプ」「思いつきタイプ」など、会議の場でいると困る人たちです。こういう人がいると、まとまる話もまとまらず、ファシリテーターは大変苦労します。
疑似体験である演習の場でも、なかなか話がまとまりません。ファシリテーター役が苦戦すると、他のメンバー達はつい優しく演じてしまう方もいらっしゃいます。が、ここでは心を鬼にして、役に忠実になりきっていただきます。
受講者の皆さんは、テキストで確認したことも、いざ「困った人」が登場するとうまくいかないことを実感していただけます。総合演習で、ファシリテーターとして苦戦した経験、それが現場で活かせる糧になるんです。
本研修で書き込んだテキスト、すなわち「困った人対策集」を持ち帰り、現場で活用していただけると嬉しいです。