■キャリアデザインとは?
「キャリアデザイン」とは、自分の成長のために、自らの"キャリア"(ライフプラン)を設計することです。
また、その計画は、途方もないような非現実的なものではなく、例えば、「将来、管理職になりたい」というような、具体的な"ゴール"を意識したものでなければなりません。そのうえで、その"階段"(目標)を一段ずつ上ることで頂上(ゴール)にたどりつく、という具体的な計画を立てるのが、理想のキャリアデザインです。とはいっても、自分のキャリアを、なかなか自分ひとりで考えることはできません。
■自分の"特性"を知る
研修では、まず、"自分を知る"ことからはじめます。
「客観的」「明るい」「依存的」「親切」「持続力がある」
「我慢強い」「分析的」「面倒見いい」「几帳面」「勤勉」
「正義感強い」「細かい」「柔軟」「大胆」「内向的」「真面目」
・・・など、80個ほどの性格キーワードの中から、自分の長所と短所をみつけるとともに、それを選んだ理由を考えます。
そして、それを4~5名の1組のグループ内で発表し、グループメンバーの目を通して、「自分の特性」に関する異なった意見を聞き、その上で改めて、もう一度"自分自身"について考えます。
■自分の"スキル"を知る
次に、これまでの自分の職業経験と、それによって身についたスキルをシートに書き出し、同じようにグループメンバーに発表します。そして、他のメンバーの率直な意見・アドバイスを聞いて、「自分では身についたとは思っていなかったが、身についているらしい」スキルや、その逆に、「自分では習得したと思っていたが、身についていない」スキルなど、自分に備わっている"スキルの有無"を洗い出し、自分の実力を正確に把握します。
■各年代の課題を知る
以上のように、自分自身を正確に把握した上で、より効果的な将来のキャリアデザインを行うために、各年代の課題について講義をいたします。
(1)20代~30代前半
・20代は修行期間であり、30歳はその修行が終了し、結果を求められる
・30代になると、管理職の仕事や他部門との連携も含め本格的な仕事を任せられるようになる
・難しい仕事を、多少の困難も乗り越えて遂行できるかどうかが試される
・上司の期待以上の成果を出し、優秀な部下となる
・30代は目先の評価は気にせず、業務に邁進すべき時期
(2)30代中~後半
・30歳半ばは、基礎力を鍛え経験を積みながら自分の専門分野の方向性を見出して行く時期
・30歳代後半は、選択した専門分野でプロとしての力量と実績を積み重ねて行く時期
・自分がどのようにキャリアを積んでいくかという決断が本当に求められる時期
(3)40代
・40代以降は、自分の仕事はもちろん、若い世代に対して、有意義な何かを積極的に語れるか(提供することができるか)ということも課題となる(スキルの継承が求められる)
・仕事・外部環境・家庭・健康等、さまざまな事柄にバランスをとりながら、さらに業務遂行力を強化することが求められる
■これからを考える~「次の2年、10年のプラン」「3ヶ月の行動目標」
自分の特性・スキル、年代別の課題を把握した上で、最後に、「身につけたいスキル・専門性」などに関する、2年後、10年の自分のプランをシートに書き込んでいただきます。
ただし、本当に「夢」で終わっては意味がありませんので、夢実現のための課題や障壁、やるべきことの優先順位づけを行い、「3ヶ月の行動目標」を立て、明日からの行動を考えます。
以上のように、インソースの「キャリア形成研修」は、自分ひとりではなかなか考えることが難しい、自分の成長のライフプランを、仲間と一緒に"楽しく"考えるという研修です。
日々の多忙な業務の手をしばし止め、今後の人生・仕事の将来設計について、インソースの研修でじっくりと考える機会としていただければ幸いです。