■交渉の成功は「事前準備」にあり
先日、研修の打ち合わせをした際に、短期間で交渉をまとめるコツについて、お聞きしました。
どんなことかというと、「下準備を綿密にすること(段取り)」でした。この段取り次第で、交渉が難航するか、スムーズに進むかが決まるということです。
交渉のコツというと、相手と相対した時の話し方や説得の仕方かと思ってしまいますが、実は準備なんですね。もう少し具体的に言いますと、ポイントは以下の3つになるようです。
一つは、相手について、調べられるだけ、調べることです。
相手のことを理解できれば、初対面でも話がしやすくなるし、合意を得るポイントも掴みやすいということでした。
次は、自分(自分の組織)の状況を把握しておくということです。
自分(や組織)の希望や妥協点などを知っておくことで、自信を持って交渉に臨めますし、その場での決定にもつながります。
3つめは、交渉の流れをシミュレーションしてみることです。
一つのパターンだけでなく、数パターンのシミュレーションをすることで、相手の出方を予測することにもなります。特に最悪のパターンをシミュレーションしておくと、イメージどおりにいかなくても焦ったり、しどろもどろになったりすることが少なくなるということでした。
■要求を全て通すことだけが成功ではない
最後にもう一つ、私が重要だと考えていることを書かせていただきます。それは、自分(組織)の要求を通しすぎないことです。
論理立てて説明し、言い分もきちんと聞いて、その上でこちらの要求を納得いただいたとしても、100%、相手の言いなりだと人は何となく不満を感じてしまいます。そこで、少しでも相手の言い分を汲み取ることが必要です。
戦国武将の武田信玄も「凡そ軍勝五分を以て上となし、七分を以て中となし、十分を以て下と為す。」と言っています。交渉においては、五分では少ないかもしれませんが、何事も勝ちすぎはよくないのではないでしょうか?
研修では、これら以外にも、いろんなコツやノウハウが盛りだくさんです。詳しい内容をお知りになりたい方は、ぜひお問い合わせいただければと思います。
【交渉力研修ラインナップ】
交渉の基本を学び、成功する交渉術を身につけていただける研修です。成功のポイントや交渉の流れを理解し、演習を通じて、実際の交渉術を修得できます。
説得技法や折衝における留意点などを理解いただける研修です。また、ありがちなケースをもとに、即職場で使えるスキルを修得できます。
交渉ごとには、調整が必要なことが多いでしょう。本研修では、調整スキルを身近な事例をもとに、ステップを踏んで身につけていただける内容となります。
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