■報告・連絡・相談の種類
「報告」とは、内容に直接関係する相手(上司等)に対し、ある事柄を伝えたり、必要に応じて自らの意見を伝えることです。
また「連絡」とは、内容に直接・間接に関係する相手(部署全体等)に対し、事柄を伝えることです。
そして、「相談」とは、内容に直接関係する相手や内容に詳しい相手に対し、判断を求めることです。自らの判断の正誤(可否)を決めてもらう場合も「相談」になります。
いずれの場合も「適切なタイミング」で「簡潔で分かりやすい」ということが大切になります。
■タイミングが適切であること
事案の重要度と緊急度に応じて、しかるべきタイミングで報告があることが最も重要です。重大な事案につい、て報告や相談が遅れたり、なかったりすることが、上司にとって最も困ることです。つまり、適切なタイミングを逸した報告や相談は、それがいくら分かりやすいものであっても、全く意味をなしません。
したがって、まず重要なことは、事案の重要度や緊急度を踏まえて、タイムリーな報告を行うことです。これを行う前提は、自分自身が「事案の重要度と緊急度を理解できる」こと、又は「分からないのであれば、念のためすぐに報告する」ことになります。「念のため」というのは、リスク管理の基本の基本です(上司が最も心を配ること)。
■分かりやすいこと
上司が報告で困るのは、概ね以下の3点です。これに該当しないか、注意して報告することが求められます。
・そもそも報告なのか、連絡なのか、相談なのか、雑談なのかが、いつまでも見えない
・本題(何をいいたいのか、何を聞きたいのか)が、見えない
・話が長い
■「報告した方がいいかな」と悩んだら、全て報告
「適切なタイミング」で「簡潔で分かりやすい」ということ以外に、「内容が報告に値するものかどうか」という観点もあります。
しかし、「なぜ報告しなかったのか」という叱責はよくあるものですが、「報告し過ぎだ」という叱責はあまりないものです。つまり、上司の立場からすれば、些細なことも報告してくる部下の方が、あまり報告をしてこない部下よりも桁違いに安心だということです。これは、上司がリスク管理を重要視しているからに他なりません(リスク管理の基本は「無事・順調」であることの把握)。報告した方がいいかな、と悩むことは、全て報告すべきでしょう。
☆次週もお楽しみに!
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