■話し方のコツ
早口にならないことが基本です。ただし、スピードは相手に合わせることも重要です。早口な人は、ゆっくり話されることを嫌い、ゆっくり話す人は、早口を嫌う傾向があります。人は、自分に似ている人間に好感を抱く傾向があります。
相手が理解できない可能性がある単語は使わないことです。特に、対住民との会話では気をつけましょう。
■余計なことは言わない
あれもこれも言いたくなるものですが、長い話は時間のロスです。本旨以外の補足情報については、聞かれてから答えるというスタンスでもよいでしょう。
質問できない程、まくし立てられることより、質問できる間がある方が、上司としても心理的負担は少ないからです。ただし、これは本旨以外の補足情報を用意しなくてもよい、ということではありません。頭の中で、あるいはメモとして、整理しておくことが必要です。Q&Aまであれば完璧です。
■長い説明が必要ならば、資料を用意する
事案によっては詳細な説明が必要となることもあるでしょう。そのような場合は、資料を用意すべきです。資料を渡して読んでもらい、質問を待つというやり方は、上司にとっても非常に分かりやすいものです。
メールでも代用可能です。ただし、資料が十分な情報を網羅したものでなければ、意味がありません。
【演習】
昼過ぎから外出していた係長が3時過ぎに戻ってきて、それに対する報告は以下の通りです。分かりやすく報告してください。
「係長がお出かけになってすぐにコピー機が壊れてしまいました。でも、色々いじっていたら、どうやらトナー切れだったみたいで、直りました。その後部長から電話がかかってきました。『今、席を外しています』と申し上げたら、『連絡を取りたいので、戻ったら電話をくれと伝えて欲しい』とおっしゃっていました。それから人事から電話がきて、『あなたの課に来月異動になるBさんに関して確認したいことがあるので、また後でかけなおします。』とおっしゃっていました。Bさんのこと少し聞いたら、私の1歳年上らしいんですけど、仕事ができるって有名らしいですね! あ、そうそう、今日は連休明けだからか、窓口がものすごく混んじゃって、対応するのが大変だったんですよ。いつまで待たせるんだ!って怒鳴る住民の方も何人かいらっしゃったりして。証明書発行窓口はCさんが対応していたんですけど、ある住民の方が怒鳴り込んできて、『この前発行してもらった書類、間違ってたじゃないか! 今後の再発防止策について必ず連絡しろよ!』ってすごく怒られました。怖い方もいるもんですね。でも帰っちゃったんで、大丈夫です。」
☆解答は次週。お楽しみに!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方