■クレームに感情的にならない(冷静に対応する)
クレームに直面すると感情的になりがちです。対応者が感情を爆発させると、解決は困難になります。
(例)
住 民 「君の態度が気に入らない。」
対応者 「お気を悪くされたのであれば誠に申し訳ございません。改めますのでご指導ください。」
■クレームには「組織」で「協力して」立ち向かう
クレームは「個人」にではなく、「組織」に向けられるものです。
よって、クレーム対応に困っている人がいたら、資料の準備等で積極的に協力するのは当然のことです。そうすることで、クレームを一身に背負い込み、精神的に追い込まれるという状況は避けられます。
また、個人の対応スキルの向上することが、組織の対応力向上につながります。
■一定時間対応したら「上司」や「別の担当者」へ
クレームを受けたら、できる範囲の対応は自分で行い、安易に上司や先輩に丸投げやバトンタッチをしないのが原則です。
しかし、自分である程度対応しても解決の糸口が見出せない場合、業務知識、経験豊富な方に代わります。交代の目安は「時間」を基準として、職場で決定しておくとよいでしょう。
上の立場の者が対応することで、住民にクレームを収める「理由」が生まれます。また、対応者が変わることで感情のもつれも一掃する効果もあります。その際、内容の引継ぎを必ず行いましょう。
■組織的クレーム対応体制をつくる
(1)職場でクレーム最優先の徹底
「後回し」は確実にクレームを悪化させます。クレーム対応は最優先と考えましょう。
(2)クレームの犯人捜しより、クレームが起きた真の原因追究を!
クレームのきっかけとなった犯人(担当者等)探しをしても改善にはつながりません。原因を追究して、同じクレームを受けないように、ということを考えましょう。
(3)業務知識やクレーム対応方法の標準化(一元化)
対応者により返答が異ならないように、業務に関する基本的な流れと知識をマニュアル化し、情報を共有します。
(4)職員間の確実な情報連携
クレームを引き継ぐ際、正確な記録を取り、何度も同じことを訊かないようにします。担当者不在時に発生したクレームは、細心の注意で連絡調整を行います。不当要求、過大要求発生時は、躊躇せず上司を通じて法務部等の担当部署に相談しましょう。
(5)クレームのバックアップ意識・ルールの作成
職場で発生したクレームには、すぐにフォローをする意識を全員に徹底し、「ルール化」を図ります。
(6)クレームの記録がクレームを減らす~「カルテ」の作成
個々のクレームはどんなに小さいものでも、「クレームの内容」「対応方法」「経緯」「結果」等をまとめて記録し、「カルテ(記録簿)」を作成しましょう。
半年、1年と継続すると、自組織に特化した「クレームデータベース」が完成します。
(7)職場内クレーム対策会議の開催
クレームの原因究明と、その対策・回答を全員で考える場を作ります。また、職場内会議は、職場で発生しているクレームの現状を広く知ってもらう場としても有効です。月1回1時間開催する事で大きくクレーム削減が可能です。
☆次週もお楽しみに!