営業職「誰もやらない」１０１の秘策

≪第２回≫「経理・財務に喜ばれる営業になる～会社全体を考えて仕事をする！」

◆「お金の動きが分かると営業の仕事が楽編」（計４回）

≪第１回≫「営業担当者のコストは非常に高い」

≪第２回≫「経理・財務に喜ばれる営業になる
　　　　　　～会社全体を考えて仕事をする！」【今回】
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≪第３回≫「『入金は早く』は営業担当者の常識」
≪第４回≫「営業先を見極める財務知識～どうせ攻めるなら
　　　　　　　優良企業・財務諸表の見方」

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◇◇ＥＰＩＳＯＤＥ◇◇
営業担当者にイケメンでもないのに、経理部門の女性に非常に人気
のある先輩がいます。バレンタインデーには、チョコレートでいっぱいです。
一体どんな秘密があるのでしょうか。
　

◇◇ ＨＩＮＴ　◇◇

■できる営業はバックオフィスのこともよく考えて行動している

よくいますこういう人は。チョコレートが欲しければ、
絶対に見習うべきです。
経理部門などバックオフィスは、ダメな営業担当者のお世話で多忙を
極めている会社をよく見ます。
その結果、増員したりして、間接コストが増加していくのです。
よって、会社全体の収益を考えると、代金の回収が早いとか、
伝票に間違いがないとか、というのは、すごく重要なのです。
　
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■デキル営業担当者はバックオフィスのことも考える

　営業担当者は普段、会社の外でお客様の矢面に立っているので、
　なかなか経理がどんな仕事をしているのか分からないものです。

　しかし、営業担当者は、「事務作業が増える」ということを
　「事務コスト」が増えるという意味でも把握する必要があります。

　コストがかかれば、せっかく売り上げを上げても、
　利益は減ってしまいます。

　一歩進んだ、デキル営業担当者というのは、バックオフィスの内情を
　理解しながら仕事をしているものです。

■面倒な仕事を増やさない営業担当者は優秀

　「お客様に請求書を持って行くのを１ヶ月も忘れてた・・・」
　営業担当の方なら一度や二度ぐらい必ずこんな事があると思います。
　こんな場合、上司だけでなく、経理担当者に小言を言われることに
　なります。

　理由は、経理で面倒な事務作業が増えるからです。
　例えば、請求書を渡し忘れてしまった場合、どのぐらいの事務コストが
　発生するのでしょうか。

　経理担当者からお客様に速達やバイク便で再送付して、
　お願いの電話を入れてもらう。

　これだけで、大体２千円～４千円ぐらいのコストが掛かります。
　驚きでしょ。

　したがって、渡すものを渡して、貰うものはきちんと貰ってこれる人。
　余計な仕事を増やさない人。
　そういう営業担当者は、会社全体のトータルコストが低くなるので、
　営業だけではなく、会社全体で歓迎されます。

■入金が早い営業担当者は会社全体から喜ばれる

　また、経理はお客さまが「いつ入金をしてくれるか？」ということを
　非常に気にしていますが、営業担当者としては、
　お客さまが気を悪くするのではと、なかなか聞けません。　

　しかし、会社は銀行などからお金を借り入れて事業をしています。
　もし、入金が遅くなると、入金処理が遅れ、資金繰りが悪くなったり、
　余計な金利を支払うなど、会社は損失を被ります。

　ですので、入金を出来るだけ早くしてくれる営業担当者は、
　経理・財務にとってすごく頼もしいとともに、
　社内の評価も上がります。

　同じように、在庫担当者の場合、過剰に余っている商品を、
　高く売ってくれる営業担当者は非常に頼もしいです。

■経理の流れを知ることで、一段レベルの高い営業ができる

　また、ベテランになってくると、一歩進んで、そうした経理の知識を
　踏まえて営業しているものです。
　たとえば、お客様が「商品を買いたい。支払いを早めにしたい」
　という場合、ベテラン営業担当者はこう考えます。
　

　「もしかたら、予算が余ったのかも知れない。
　他にも売れるかもしれない」
　また、「商品を買いたいが、支払いを延ばして欲しい」という場合、
　経理・財務知識のある営業担当者はこう考えます。

　「金利負担分、コスト負担が大きくなってしまう。
　お客様にも都合があのだろう。
　でも、代わりにこちらのお願いも何か聞いてもらおう」

　このように、お金の流れを知ると、売上げアップ、
　粗利アップも可能になります。