◆「お金の動きが分かると営業の仕事が楽編」(計4回)
≪第1回≫「営業担当者のコストは非常に高い」
≪第2回≫「経理・財務に喜ばれる営業になる~会社全体を考えて仕事をする!」
≪第3回≫「『入金は早く』は営業担当者の常識」
≪第4回≫「営業先を見極める財務知識
~どうせ攻めるなら優良企業・財務諸表の見方」(1)
≪第5回≫「営業先を見極める財務知識
~どうせ攻めるなら優良企業・財務諸表の見方」(2)
≪第6回≫「営業先を見極める財務知識
~どうせ攻めるなら優良企業・財務諸表の見方」(3)【今回】
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貸借対照表(B/S)は、ご存じの通り、
企業がいくら資産を持っているかを記載したものです。
■現預金の額を同業他社、昨年と比べて見る
営業担当者が見るべきなのはまず、現預金と借入金です。
特に短期で代金回収する商品を売っている方は、
現預金の額を見るだけでも良いです。
同業他社、できれば上位企業と比較してみるのが分かりやすいです。
3社ぐらい比較して見るといろいろと見えてきます。
業界トップの企業と比べても、現預金の額が大きい会社は
購入余力が大きく、お金を使いたがっている可能性は高いと思います。
また、特に注目ポイントは昨年と比較して、
現預金が大幅に増えている場合は絶好のチャンスです。
「儲かってますね、お金持ちですね」と言われて、
いやな顔をする企業はまずありません。まず、ここを見ましょう。
■負債の額を同業他社、昨年と比べて見る
B/Sでは、負債の額を見てみましょう。
負債が大きい企業は当然、倒産しやすいものです。
絶対値として、借り入れが大きな場合は注意しましょう。
特に大幅に借り入れが増えている場合には、要注意です。
■決算書の見方に対する注意~例外はたくさんあります
お客様から「君の考え方は違うね」と言われた時は、
「是非、正しい見方を教えてください」と切り替えしてください。
当然、例外も多々あります。
これは、お客様の収益構造を教えていただく良い機会になります。
是非、お話をお聞きして、勉強しましょう。
それをチャンスとして、より、お客様と親密になりましょう。
また、企業与信(代金が支払われるかどうか?)に関しては、
もっと多様な情報から慎重に検討しましょう。
これはあくまでスタートラインでしかありません。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方