■お客さまのクレームを聞くのを通じて、上手に情報収集する
クレーム対応が上手な営業担当者は、お客さまの話をよく聞きます。
正確に言えば、「話をとことん聞いてもらった」
「自分の主張は理解された」と感じてもらうのが得意です。
クレームを言うお客さまは「事情を理解されたい」のです。
何があったのかを。どんな「不幸」が襲ったのかを。
お客さまが話している時間は長く感じられるものです。
しかし、先を急いではいけません。
こちらから、きくことを通じて、お客さまの頭の中を整理しつつ、
「何が問題なのか?」「お客さまは何を伝えたいのか?」ということを
頭におきながら、質問していくことがポイントです。
また、お聞きした情報は、メモをとった上で、それを整理して記録として残します。
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■お客さまをクレーム言う前より、自社のファンにする
相手が法人の場合、過去からの取引関係などで、
少々のトラブル、クレームで簡単に取引先を変えられない事が多々あります。
そんな時は相手の担当者にとっても悲劇です。
目の前にいるあなた(営業担当者)になんとか、
クレームを解消してもらわないと、自分の仕事がすすまないのです。
そんな時には、自分の困っている事をスピーディーに理解してくれる営業マンほど
頼りになる存在はいません。
クレームは実力を見せるチャンスであることを忘れてはいけません。
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■お怒りを受けながらも、お客さまに自社の立場を上手に伝えている
お客さま 「いったいどうなってるんだ、君のところの対応は......」(怒り)
応対者 「お怒りはごもっともでございます。
実は、この製品は海外で販売されたものでして、
部品が日本にはございませんので、
1週間以内にお直しはできません......」(説明)
お客さま 「そんなことは聞いていない、この製品を使いたいんだ!この野郎!」(怒り)
応対者 「おっしゃる通りです。この製品には弊社が海外で販売したものです。
ただ、日本には部品の在庫がございません」(説明)
お客さま 「そうか......、わかった。じゃあどうすればいいんだ......」(納得)
お客さまはお怒りになりながらも、こちらのお話はよく聞いているものです。
叱られても、怒られても、少しずつ情報を伝えていくのが得策です。
あたかもボクシングの「ジャブ」のように。
打たれても、打たれても、やんわり受け流しながら伝えていくのです。
私はこれを「クレーム対応時に事実のジャブを打つ」と呼んでいます。
(つづく)
※次回は、「クレーム情報の社内連携が上手にできる」
という内容でお届けいたします。ご期待ください。
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「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方