■報告内容の注意点
(1)本文のポイント
「詳細内容(ヒアリング事項等)」は、報告の「内容要旨」の部分を受けて、
さらに詳細な内容を説明する所です。
1.本文の形式
「見出し」→「小見出し」→「説明文」の3つの階層を
つけて書くとわかりやすい。
○3つの関係
「見出し」の説明が「小見出し」
「小見出し」の詳細が「説明文」
●逆に見れば
「説明文」の要約が「小見出し」
「小見出し」の要約が「見出し」
+ + +
(2)内容に欠落がないこと
報告書において、内容に欠落があっては、役に立ちません。
まず、「数字」(金額、日時、時期、数量 など)、
「固有名詞」(商品名、場所、名前など)、
「単位」(千、万、円、ドル、グラム、Kgなど)、
「相手の意志」(反対する、賛成する、購入する、購入しないなど)を
報告書から漏らしてはいけません。
読み手が読み取ってくれるということはまずありえません。
ビジネス文書では相手は、自分の文章を「最も批判的に読む」
と考えるべきです。自分に都合良く、相手が解釈してくれることは
絶対にありえません。
+ + +
(3)内容に誤認がないこと
改めて、数字、固有名詞、単位、相手の意志を勝手に解釈して、
事実誤認しないこと。
誤認によって、今後の動きが違ってくる可能性があるので、
事実を正確に把握することはきわめて重要です。
誤認を防ぐには、メモを取るときに、重要だと思う点に
サインをつけておき、商談・会議の終わりに再確認するのが
望ましいと思います。
+ + +
(4)同じ内容はまとめて書く
(5)希望的観測は厳禁
(6)業務上、書くべき事は必ず書く。(業務を知る)
(7)報告書の中に、課題は何か?が明確に書かれている
+ + +
■それ以外の部分の書き方
(1)宛名:
「役職+氏名+様」と「氏名+役職+殿」などの
バリエーションがあります。
一般的には、組織としての書き方を上司・先輩に聞いてください。
(2)氏名の記入と押印:
報告書には自分の部署と名前を書いて、押印します。
その際、印はまっすぐか、やや左向きに(お辞儀をしているように?)
押すこと。
(3)照会先電話:
自分の名前の下に、内線表示などの連絡先を書く場合もある。
(4)項番のつけ方:
・「1」→「(1)」→「a」
・「1」→「1-1」→「1-1-1」など、
これも、組織によってルールが決まっているものなので、
それにしたがって書きます。
(5)所見(所感)
「所見」は記す場合と、そうでない場合があります。
伝えておきたい自分の意見がある場合や、先方の表情や態度などの
場の細かなニュアンスなどを報告した方が良いと思ったら、
それを1文程度にまとめて書きましょう。
「所見」には自分の意見が入ってもかまいませんが、
主観や推測はできる限り慎みましょう。
報告書は"事実"を報告するものです。
特に希望的観測は厳禁です。
(6)添付資料:
添付資料がある場合は、最後に日時・タイトル・ページ数を書く。
資料には、ページ数を明記し、「別紙1」「別紙2」などのように
番号を表示しておくとわかりやすい。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方