前回まで営業の仕事における価値提供の大切さについてお話し
してきました。ところで、みなさんはお客さまや同僚に、具体的に
「何で貢献するか」が明確になっているでしょうか。
もし、この問いにすぐにこたえることが出来ない場合は、
一度自分自信を振り返り、自分の強みと弱みを整理した上で、
貢献目標を明文化してみるのもいいかもしれません。
貢献目標とは、顧客や自社などに、なにをもって、どのように
貢献するのかということです。これを明確にするには、まず、
自分は何が出来るのかを知る必要があります。
自分の強みを知る方法は、自己分析テストを利用する、人に訊く、
これまでの自分のあげた成果から推測するなど、様々あります。
また、強みと併せて、仕事で求められる成果を出す上で、弱みと
なる部分も把握しておい方がいいでしょう。
(弱みは強みよりも把握しやすいと思います。自分のことを
振り返ると反省する点、たくさんありますよね?)
強みと弱みが把握できたら、まずはその自分自身の強みに
フォーカスします。なぜならば、自分自身の強みこそが
提供価値の源泉になるからです。
自分が営業としてお客さまに貢献したいことや理想のビジネス
パーソン像などを踏まえて、自分の強みをどのように活かせば
いいのかを考えてみましょう。
このようにして考えたことを貢献目標として、文章化して
みましょう。この貢献目標は、あなたの仕事をする際の判断の
軸であり、また、仕事における行動指針になります。
まずは肩肘をはらず、気楽な気持ちで、自分の貢献目標を文章に
してみましょう。その際、次の5つの質問が考える際の助けに
なるかもしれません。
・あなたの役割はなんですか?
・あなたの強みはなんですか?
・あなたのビジネスに求められる能力はなんですか?
・あなたの理想のビジネスパーソン像はどのようなものですか?
・あなたのお客さまはあなたに何を期待しているでしょうか?
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方