■営業数字を上げるには、単純なロジックがあります
今回は、営業担当者が数字を上げていくための考え方をお伝えします。
インソースの営業担当者も、数字を上げる大変さは体で分かっている
つもりです。
では、私はいったいどんな風に「営業」を考えているのかというと、
実は昔から、割と単純なロジックで動いております。
■「どこを攻めてもいい」は、「どこも攻められない」
その第一歩は自らのマーケット、つまり営業のターゲットを決める事で
す。自分の顧客は誰なのか?を明確に決めます。
結果的に、営業先に「ワク」をはめてしまう事が必要です。
普通は、営業には目標の数字が、以下の言葉と一緒に上司や会社
からおりてきます。(会社経営の方であれば、欲しい数字が自発的
にあるかも知れませんが・・・)
「どんな方法を使ってもいい、どこを攻めても構わない、だから数字を
達成せよ」「君には、東京都全域を担当してもらう、広いマーケットだ」
「先輩の後、100社を引き継げ、それ以外の部分だけ自分で開拓した
らいいから」
はたして、売上数字を上げる上で、「広い、大きなマーケット」は良い事
なんでしょうか?悪くはないのですが、実はとても難しい事なんです。
■小さなマーケットに集中する。
売上げを上げたいのならば、「マーケットを定義」することが大切です。
そうです。自分の顧客をある程度「小さく」限定する事をお勧めします。
例えば、地域を限定するのであれば、私であれば、まず、東京都23区
内、さらには、千代田区、という様に徹底的にターゲットを限定していき
ます。
特に自社の周囲の地域に集中していくのが有効です。
そうすれば、結果的にアプローチ回数が増え、顧客と親密な関係にな
り、より深い提案が可能となります。
■まず、3割の顧客を取ろう!そうすれば6割の顧客と取引できる
次に集中するだけでは、十分ではありません。
絞ったからには確実に成約を増やす必要があります。
次は獲得です。まず、30%の顧客との取引獲得を狙うのです。
そうすれば、経験的に60%の顧客と取引が可能です。
これはどういうことでしょうか?論理性は上手に説明できませんが、
限定したマーケットで3割の顧客を獲得すれば、「目立ちます」。
そうすれば、好奇心も手伝って。顧客には是非取引してみたいという
願望が大きくなります。
その結果、後の3割のお客様は容易にお客様になっていただける可
能性が高くなるのです。
さらに、評判が高ければなお良い影響が高まります。
■次は対象先を広げる
こうやって、お取引が6割に達したら、マーケット規模を広げれば
よいのです。(例:「千代田区」から「東京都23区」へ)
こうして、だんだんとマーケットを広げていくのが一番営業効果が
出やすい方法です。
■行動面から見た成果が出やすい理由
この理由は簡単です。目標が見えるからです。
「世界制覇」はかっこいいのですが、目標が大きく、漠然としているの
で、行動計画に落ちません。
しかし、「千代田区」の顧客を狙うのであれば、容易に行動目標を立
てる事ができ、動けた結果、成果が上がるのです。
■最後に
これは営業だけでなく、あらゆる事に応用が可能です。
勉強にも、業務改善も同じです。「絞れば広がる」です。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方