【内気営業「中島」のマル秘営業テクニック】
内気営業「中島」のマル秘営業テクニック 【11】
■嬉しかった飛び込み営業への「褒め言葉」
私「いつも突然押しかけてすみませんー」
お客様「本当だよねー」
私「○○さんがいつもちゃんと出てきてくださるのでうれしくてー」
お客様「そうなんだよねー。でも飛び込み営業なのに嫌な気持ち
にさせない中島さんもすごいよねー」
これは、私にとってはかなりの褒め言葉でした。私は、この
お客様がいつもお忙しいせいか、なんとなく電話をかけづら
いので、飛び込み訪問ばかりしていました。お客様は、私の
突然の訪問にもかかわらずいつも受付まで来てくださいます。
ありがたいやら、恐縮するやら、私はいつもへこへこ頭を下
げてご挨拶をしています。仕事中一旦手を止めて出てきて
くださった分、有益な情報をご提供しなければならないと思い、
飛び込み訪問をする前はじっくりと、渡す資料や話す内容を
考えます。
「以前、○○さんが、新入社員研修にご興味があるとお聞きしてい
ましたので、今月開く研修説明会にいらしてくださったらもっと参
考にしていただけると思い、ご案内を持って参りました」
たくさん考えたことを、きちんと伝えることが、ポイントだと思い
ます。そして、チラシや資料をお渡しします。
■新規飛び込み営業でも、ご興味のありそうな資料をお渡しします
これは、まったく会ったことのない、新規の飛び込み営業でも同じ
です。お渡しする基本のセットに加え、たぶん興味をお持ちいただ
けると思われるものをお渡しします。「公開講座に一度招待させて
いただきます」、「新入社員の傾向を集めた資料を作ってみました
ので、ぜひご覧ください」、「雑誌の掲載記事をお持ちしました」、
「これが新作の研修です」など・・・。
そして、飛び込み訪問の場合は、不在が多いので、私はいつも
付箋を持っていて、これらのような資料に一言手書きメモをつけ
て、受付の方や同じ部署の方にお預かりいただきます(書いてい
る時間は、恐縮しながら、いつも代理の方に待っていただいてい
ます)。
手書きメモを書き溜めしておいて、いつも持ち歩いている先輩も
いました。資料も時間もないときは、「来ました」ということだけ伝
えるために、名刺だけ置いていきます。
飛び込み営業のときは、担当者が不在でも、何らかの情報をいた
だいて帰るようにしています。同じ部署の方が代理で出てきてくだ
さったらどういう分担か、研修は外部に出すか等、お聞きします。事
務の方であれば、担当者のお名前や、出張からいつ帰るか、こうい
う営業はよく来るか、等。直通電話番号の表があれば、部署名や、
部署の人数がわかったりもします。
■断られて落ち込んだときの気分転換は内装の観賞をします
会社によっては、「セールスお断り」と書いているところもありま
すし、「必要ありませんから」と受付電話でガチャ切りされるとき
もあります。そういうときは、「せっかくたくさん資料を持ってきた
のに、いらないなんて、もったいない」と思って、帰ります。
あまりに断られて気分が落ち込むときは、受付の造りやデザイ
ンを見て楽しみます。飛込みをする予定がない階も、エレベータ
ーで止まってみて、雰囲気だけ見て帰ります。どの会社も違うし、
凝っているので、楽しいです。これは私が新入社員の頃、教えて
もらいました。
なお、飛び込み営業の場合は、会社に帰ってから電話をすると
効果倍増です。アポイントは別としても、話をして、現状を教えて
くださることが多いので、有効です。
■舟橋より一言
内向的なみなさんは、できるだけ人の気分を害さない様に考えて
生きてきたと思います。だから、「飛び込み営業はなんだか怖い」
「相手に迷惑だろう」と考えている方が多いと思います。相手に無
理に会おうとしなくて、名刺を置いてくるだけでもいいのです。痕跡
を残せれば、次につながり、お電話がしやすくなります。
一回でうまくいくとは考えず、何度もアプローチすれば、必ず良い
成果につながります。へこたれずにがんばってください。がんばる
ポイントは、中島さんの様に、いろいろ気分転換しながら、行うこと
です。絶対に1回ではうまくいきませんが、何度もアタックするとか
ならずうまくいきます。
あきらめないことが成果につながります。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方